11月10日に弁理士試験の最終合格者発表があり、長谷川潤さん(知的財産学科3年)が合格しました。弁理士とは、特許庁が管轄する国家資格で、特許・商標・意匠などの知的財産に関する専門家として、出願手続や権利保護のための業務を行います。同試験は難関として知られ、今年度の合格率は6.4%という狭き門で、現役学生の合格は3年ぶりの快挙です。
弁理士試験に合格するには、1次試験(短答式筆記試験)、2次試験(論文式筆記試験)、3次試験(口述試験)の3段階を突破する必要があります。本学では2015年度から、それぞれのステップに応じた指導体制を構築し、受験希望者をきめ細やかにサポートしています。同学部が開催する「弁理士受験会」(年間36回、模擬試験4回)では1次試験対策、「弁理士受験会ミドルコース」「弁理士受験会アドバンスコース」(年間25回)では論文対策の基礎スキルや論述スキル向上を中心とした2次試験対策を行っています。また、指導教員の五丁龍志教授の私設勉強会「知財塾」(年間53回)では、法律・条約の基礎知識を学びます。
さらに、「弁理士受験会」の学生たちによる自主的な取り組みも年々活発化しています。学生たちは弁理士受験会で学ぶ内容の予習をする「予習会」を開催し、、互いに学び合う環境が形成されています。
こうした学びの機会を活用して見事弁理士試験に合格した長谷川さん。入学直後から「弁理士受験会」と「知財塾」に参加し、1年生のときから弁理士試験に挑み続けました。長谷川さんは「合格して嬉しいですが、まだ実感が湧いていません。これまでほぼ毎日勉強してきたので、もう勉強しなくていい状況に少し戸惑っています」と笑顔で語りつつ、「試験勉強と実際の弁理士業務にはギャップがあるので、今後は実務に向けた実践的な勉強に取り組んでいきたいです」と次なる目標を語ってくれました。
同研究科と同学部は国内唯一の知的財産を学問領域とする専門職大学院・学部として、知的財産のプロフェッショナルの養成に更に注力していきます。
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弁理士に合格した長谷川さん



