9月27日、本学都市デザイン工学科と同学科の同窓会組織である大阪工業大学土木会がOIT梅田タワーの常翔ホールにて「都市デザイン工学フォーラム2025」を開催し、土木技術者や専門家など、学内外から約300人が参加しました。
このフォーラムは、都市デザイン工学が担う役割や魅力を社会に広く発信することを目的に、2012年からコロナ禍による自粛期間を除き、ほぼ毎年開催しています。今年度は、学内外の有識者3人による講演を行いました。
開催に先立ち、コンペで募集した本フォーラム案内のポスターデザインについて、多数の応募から採用となった本学工学部 都市デザイン工学科4年 地盤防災研究室の巻尾朋華さんに大阪工業大学土木会から副賞が授与されました。
続いて、井上晋学長から、「土木の分野は、一つの会社や組織では何もできない世界。自分がやろうと思ったことをさまざまな人と協力して成し遂げることは、技術者の誇りであり楽しみでもある。今日の講演を聴講することで、土木の重要性を確認し、広めてもらえたら」と挨拶がありました。
フォーラムでは、まず国土交通省近畿地方整備局 道路部長の西野毅氏が「国土交通行政の最近の話題」と題して講演を行い、国土交通省の予算変遷や近畿圏の直近の工事計画を紹介したほか、防災・減災につながる国土強靭化計画に基づく予防保全の取り組みや、災害時の迅速な救助・復旧を実現するための土木啓開計画などについて解説しました。
次に、中央復建コンサルタンツ株式会社 未来社会創造センター ICT戦略室 室長の森博昭氏が「インフラDX時代の建設コンサルタント」と題して講演を行い、同社におけるDXの取り組み事例などを紹介。インフラDX時代を見据えて、建設コンサルタントが実務において、どのようなDXに取り組んでいるのかについて解説しました。
最後に、都市デザイン工学科の三方康弘教授が「材料劣化を生じたコンクリート建造物の維持管理に向けて」と題して講演を行い、コンクリートの劣化状態の違いが耐荷力ならびに変形特性、さらに耐震性能などに及ぼす影響や、炭素繊維シートによる補強効果について解説しました。
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開会挨拶をする井上晋学長 -
国土交通行政について講演を行う西野氏 -
自社におけるDXの取り組み事例などの開設を行う森氏 -
材料劣化を生じたコンクリート建造物の維持管理に向けての講演を行う三方教授