11月2日から3日、東京ポートシティ竹芝(東京都港区)で開催された「みんなの脳世界2025 ~超多様~」にロボット工学科の生活支援ロボットシステム研究室(主宰:廣井富 教授)が東北大・伊藤・能勢研究室と共同で「『いいね体験』を共有するAI対話ロボット」を出展しました。本展示イベントは、体験を通じて私たちの感覚は多様である事を知り、その個人差はテクノロジーによる補完や拡張が可能であることを伝え、また、ダイバーシティ&インクルージョンの視点で既存の環境を再設計することで、すべての人が「ちから」を発揮できるニューロダイバーシティ社会の実現が可能であることを提案することを目的としています。延べ77コンテンツが展示され、約1万人以上が来場しました。
同研究室は環境調整がいかにして私たちの生きづらさを解消し、より快適で豊かな生活を築く手段となるかを考える機会を提供するブース(コンセプト)「環境の調整/環境を変える」で同対話ロボットを出展。このロボットは、離れて暮らす家族間の新しいコミュニケーションツールとして開発されました。普段、離れて暮らす家族の生活状況などを知る手段としてはSNSが主流ですが、「SNS疲れ」「情報疲れ」が社会問題になっており、また、高齢者などは複雑なアプリケーションに不慣れである課題があります。そこで本システムは離れて暮らす家族のそれぞれの場所にAI対話ロボットを設置し、ロボットとの対話を通じて日常の出来事などを対話履歴として蓄積。1週間分のロボットとの対話履歴を要約して、相手方のロボットに送信するシステムを構築しました。相手方のロボットは、送信された内容を自動的に読み上げるのではなく、相手方もロボットとのコミュニケーションを通じて、家族の状況を知ることができます。また、本システムは「いいね体験」を共有することが目的であるため、AIが対話話内容からポジティブな内容のみを抽出できるようにプログラミングしています。
昨今は友人や家族、SNSなどにも打ち明けづらい悩みを抱えている人が増加しており、それらの悩みをChatGPTなどの生成AIに相談するケースが増えています。この背景から、日常の出来事などを、“ロボットに話しかける”方が打ち明ける心理的負荷が少なく、容易であると考え、対話型のロボットを開発しました。心理的な抵抗感なく、さまざまなことをロボットに話すことができ、相手方にはポジティブな内容のみを送信するため、家族の「幸せ感」を向上させ、離れて暮らす家族が会うきっかけを作ってくれます。
今回の出展では、「地元から離れて暮らす大学生の子どもと親」、同じく「離れて暮らす祖父母と孫」の2つのテストケースを用意し、来場者が親もしくは祖父母のペルソナとなり、実際にロボットに話しかけて、相手方の状況を聞き出すデモを行いました。ブースには多くの家族連れや研究者が来訪し、「親しみやすく会話しやすい」「離れて暮らす家族の近況を手軽に知ることができる」といった感想が寄せられました。
同研究は脳や神経に由来する個人のさまざまな特性の違いを多様性として捉え、相互に尊重し、社会で生かしていこうとする考え方「ニューロダイバーシティ」社会の実現を目指すもので、生きづらさを抱えている人が少しでも自分らしく生きられる環境を整備し、さらには新たな選択肢や機会を提供し、社会を変えていく「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」の推進に寄与するものです。
同研究室は環境調整がいかにして私たちの生きづらさを解消し、より快適で豊かな生活を築く手段となるかを考える機会を提供するブース(コンセプト)「環境の調整/環境を変える」で同対話ロボットを出展。このロボットは、離れて暮らす家族間の新しいコミュニケーションツールとして開発されました。普段、離れて暮らす家族の生活状況などを知る手段としてはSNSが主流ですが、「SNS疲れ」「情報疲れ」が社会問題になっており、また、高齢者などは複雑なアプリケーションに不慣れである課題があります。そこで本システムは離れて暮らす家族のそれぞれの場所にAI対話ロボットを設置し、ロボットとの対話を通じて日常の出来事などを対話履歴として蓄積。1週間分のロボットとの対話履歴を要約して、相手方のロボットに送信するシステムを構築しました。相手方のロボットは、送信された内容を自動的に読み上げるのではなく、相手方もロボットとのコミュニケーションを通じて、家族の状況を知ることができます。また、本システムは「いいね体験」を共有することが目的であるため、AIが対話話内容からポジティブな内容のみを抽出できるようにプログラミングしています。
昨今は友人や家族、SNSなどにも打ち明けづらい悩みを抱えている人が増加しており、それらの悩みをChatGPTなどの生成AIに相談するケースが増えています。この背景から、日常の出来事などを、“ロボットに話しかける”方が打ち明ける心理的負荷が少なく、容易であると考え、対話型のロボットを開発しました。心理的な抵抗感なく、さまざまなことをロボットに話すことができ、相手方にはポジティブな内容のみを送信するため、家族の「幸せ感」を向上させ、離れて暮らす家族が会うきっかけを作ってくれます。
今回の出展では、「地元から離れて暮らす大学生の子どもと親」、同じく「離れて暮らす祖父母と孫」の2つのテストケースを用意し、来場者が親もしくは祖父母のペルソナとなり、実際にロボットに話しかけて、相手方の状況を聞き出すデモを行いました。ブースには多くの家族連れや研究者が来訪し、「親しみやすく会話しやすい」「離れて暮らす家族の近況を手軽に知ることができる」といった感想が寄せられました。
同研究は脳や神経に由来する個人のさまざまな特性の違いを多様性として捉え、相互に尊重し、社会で生かしていこうとする考え方「ニューロダイバーシティ」社会の実現を目指すもので、生きづらさを抱えている人が少しでも自分らしく生きられる環境を整備し、さらには新たな選択肢や機会を提供し、社会を変えていく「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」の推進に寄与するものです。
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廣井教授(左)と同研究室の学生 -
手軽に体験できるようにデモを用意 -
マイクに話しかけると、ロボットが反応 -
多くの来場者で賑わった



