
6月8日、全国の大学生らがアイデアやチームワークを駆使して自作のロボットの性能を競う「NHK学生ロボコン2025~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~」が東京都大田区にある大田区総合体育館で開催され、本学ロボットプロジェクト「大工大エンジュニア」が出場しました。本大会には全国からビデオ審査などの事前選考を通過した大学17チームが参加しました。
今年の競技テーマは「ROBOT BASKETBALL(ロボットバスケットボール)」。アジア・太平洋放送連合(ABU)が主催する「ABUアジア・太平洋ロボコン2025」の開催国であるモンゴルの国民的スポーツであるバスケットボールをモチーフにしたルールが採用されました。2台のロボットを駆使してオフェンスとディフェンスを交互に展開し、制限時間内での得点を競います。
今回の競技では、オフェンスやディフェンスをどのようにして行うかの戦略性が求められます。オフェンス時のルールとして、ボールを持ったロボットはセンターラインを越える前にドリブルするか、もう1台の味方ロボットへのパスが必要となります。得点はシュートの位置と種類によって決まり、通常のシュートが2点、スリーポイントゾーンからのシュートが3点、さらにジャンプして放つダンクシュートでは7点が与えられます。ロボットは「シュートクロック」内(20秒以内)に攻撃を完了しなければならず、相手チームはブロックやパス妨害などのディフェンスで対抗します。攻守の切り替えを含め、戦略、技術、安全性すべてが試される高度な競技で、各チームの工夫や技術力に注目が集まりました。
今年の競技テーマは「ROBOT BASKETBALL(ロボットバスケットボール)」。アジア・太平洋放送連合(ABU)が主催する「ABUアジア・太平洋ロボコン2025」の開催国であるモンゴルの国民的スポーツであるバスケットボールをモチーフにしたルールが採用されました。2台のロボットを駆使してオフェンスとディフェンスを交互に展開し、制限時間内での得点を競います。
今回の競技では、オフェンスやディフェンスをどのようにして行うかの戦略性が求められます。オフェンス時のルールとして、ボールを持ったロボットはセンターラインを越える前にドリブルするか、もう1台の味方ロボットへのパスが必要となります。得点はシュートの位置と種類によって決まり、通常のシュートが2点、スリーポイントゾーンからのシュートが3点、さらにジャンプして放つダンクシュートでは7点が与えられます。ロボットは「シュートクロック」内(20秒以内)に攻撃を完了しなければならず、相手チームはブロックやパス妨害などのディフェンスで対抗します。攻守の切り替えを含め、戦略、技術、安全性すべてが試される高度な競技で、各チームの工夫や技術力に注目が集まりました。
大阪工業大学チームの特徴

本学チーム「大工大エンジュニア」は、ダンクシュートによる高得点獲得を軸とした戦略で大会に臨みました。 ロボットの特長として、定荷重ばねを用いたジャンプ機構が搭載されており、バネに力を溜めて一気に解放することでロボットが高く跳び上がります。また、ダンクシュートが可能なロボットを素早くゴール下の「ペイントゾーン」へ侵入させ、そこでジャンプして直接ゴールを狙うという構成で、試合を有利に進めることを目指しました。ダンクシュートは1回成功するだけで7点が得られるため、大工大エンジュニアの大きな得点源として期待されていました。
試合レポート
■予選第1試合:対 東京科学大学「Maquinista(マキニスタ)」
初戦の相手は、2台のロボット両方がドリブルとパスができる機構を持ち、柔軟な戦術を展開する東京科学大学。2台のロボットが攻守を分担し、状況に応じて素早く対応できるチームです。 本学チームはオフェンスから試合を開始。序盤にダンクシュートを試みるも、ボールがロボットのアームから離れず惜しくも失敗。また、もう1台のロボットが転倒し、残る1機で試合を進める苦しい展開となりました。相手チームも思い通りにロボットが動かないトラブルに見舞われ、結果、両チームとも得点は入らず0対0で試合終了。最終的には審査員の判定により、シュートを行った回数が多かった大阪工業大学が勝利しました。
■予選第2試合:対 京都工芸繊維大学「ForteFibre(フォルテフィブレ)」
対戦相手は、地面にボールを打ちつける安定したドリブル機構、低い位置からの射出機構を備えたチーム。個性あるロボット構成で試合を進めてきました。本学チームは引き続きダンクシュートを試みるものの、リリース動作に課題を抱えた状態が続いていました。そのような中、相手のディフェンスによるファウルが発生し、ペイントゾーン内でのシュート途中であった本学チームに2点が与えられ、これが決勝点となって勝利。見事予選ラウンドを5位で突破を決めました。
■準々決勝:対 長岡技術科学大学「RoboPro長岡」

相手は、精密な3ポイントシュートと優れた視覚認識制御を武器とする長岡技術科学大学。本学チームは機体トラブルにより1台が走行不能となり、残る1台をフル稼働して試合に臨みました。試合終盤、相手チームのファウルでゴール下からのリスタートとなった大工大エンジュニア。再びダンクシュートに挑戦。直前までボールを掴む機構の調整を行ったかいもあり、ついに会場中が沸く美しいダンクシュートが決まりました。しかし、わずかにシュートクロック(20秒)をオーバーしてしまい、得点には至らず、「幻のダンクシュート」となってしまいました。そして試合終了、2対3で惜しくも準々決勝で敗退となりました。
しかし、その挑戦的な姿勢とユニークな機構が高く評価され、大工大エンジュニアは、「アイデア賞」を受賞しました。
しかし、その挑戦的な姿勢とユニークな機構が高く評価され、大工大エンジュニアは、「アイデア賞」を受賞しました。
出場学生のコメント
徳野 陽也さん(ロボティクス&デザイン工学部ロボット工学科3年)は、「チームでプロジェクトを進める中で、意見がぶつかり合うことや大変なことも多くありましたが、振り返ってみるととても楽しく、貴重な経験になりました」と語りました。
古山 晴貴さん(工学部電子情報システム工学科3年)は、「ロボコンに向けての道のりは決して平坦ではありませんでしたが、チームで乗り越えることで、自分自身の成長にもつながりました。参加できて本当に良かったです」と述べました。
チームリーダーを務めた内藤 千結さん(ロボティクス&デザイン工学部ロボット工学科3年)は、「リーダーという立場にプレッシャーもありましたが、ここまでやりきれたことでホッとしています。先輩や後輩、先生、そして関係者の皆さまに支えられたおかげです。本当に感謝しています」と話しました。
参加した学生たちは、ロボットの設計や製作だけでなく、チームでの役割分担やスケジュール管理、対外的な調整や発表準備など、実践的な経験を重ねてきました。学内での専門的な学びを土台に、課外活動を通じて培った技術力と協働力は、今後の進路やキャリア形成にも大きく生かされることでしょう。ロボコンという舞台での挑戦は、学生たちの自信と次なる挑戦への原動力となっています。参加した学生たちはNHK学生ロボコンへの出場を通じて成長した姿を見せてくれました。
熱戦の様子はNHK学生ロボコン2025公式ウェブサイトで公開されているアーカイブ動画配信にて視聴することができます。
動画はこちら
本学チーム予選第1試合・2:36:23~ 動画はこちらから
本学チーム予選第2試合・3:46:41~ 動画はこちらから
本学チーム準々決勝戦・4:30:24~ 動画はこちらから
※大会の模様はNHK総合テレビにて、7月21日(月・祝)午前10時5分~10時59分に全国放送予定です。
古山 晴貴さん(工学部電子情報システム工学科3年)は、「ロボコンに向けての道のりは決して平坦ではありませんでしたが、チームで乗り越えることで、自分自身の成長にもつながりました。参加できて本当に良かったです」と述べました。
チームリーダーを務めた内藤 千結さん(ロボティクス&デザイン工学部ロボット工学科3年)は、「リーダーという立場にプレッシャーもありましたが、ここまでやりきれたことでホッとしています。先輩や後輩、先生、そして関係者の皆さまに支えられたおかげです。本当に感謝しています」と話しました。
参加した学生たちは、ロボットの設計や製作だけでなく、チームでの役割分担やスケジュール管理、対外的な調整や発表準備など、実践的な経験を重ねてきました。学内での専門的な学びを土台に、課外活動を通じて培った技術力と協働力は、今後の進路やキャリア形成にも大きく生かされることでしょう。ロボコンという舞台での挑戦は、学生たちの自信と次なる挑戦への原動力となっています。参加した学生たちはNHK学生ロボコンへの出場を通じて成長した姿を見せてくれました。
熱戦の様子はNHK学生ロボコン2025公式ウェブサイトで公開されているアーカイブ動画配信にて視聴することができます。
動画はこちら
本学チーム予選第1試合・2:36:23~ 動画はこちらから
本学チーム予選第2試合・3:46:41~ 動画はこちらから
本学チーム準々決勝戦・4:30:24~ 動画はこちらから
※大会の模様はNHK総合テレビにて、7月21日(月・祝)午前10時5分~10時59分に全国放送予定です。
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大会出場メンバー -
応援に駆け付けた学生ら -
試合開始前のセッティングの様子