工大史上初の旋回点通過!鳥人間コンテストで2位に輝きました!!
7月26日、27日に滋賀県彦根市の松原水泳場特設会場で開催された読売テレビ主催「Iwataniスペシャル第47回鳥人間コンテスト2025」の人力プロペラ機部門に本学の人力飛行機プロジェクトが出場し、11804.81mのフライトに成功し、歴代最高順位の2位に輝くフライトを見せました。また、本学史上初の旋回点(折り返し地点)を通過しました。
今年の「人力プロペラ機部門」には14チームが出場。今年度も大阪工大の代名詞でもある1枚ブレードプロペラを採用した機体「KAWASEMI-2025」でコンテストに臨みました。今年の「KAWASEMI-2025」はテレメトリシステムを初めて導入。機体の対気速度、高度、ペダルの回転数といった情報が、機体に伴走するボートに同乗しているスタッフ(ボートマン)にリアルタイムで送信され、今までパイロットの感覚だけを頼りにしていたフライトが観測データを基軸にすることができ、より正確で安定した飛行を実現することができる点が特長です。
本学の飛行は4番目で8:34にテイクオフしました。プラットフォーム付近は南東からのやや強い風が吹き、沖では風向きが目まぐるしく変化する気象条件で、例年になく難易度の高いコンテストになりましたが、本学の人力飛行機プロジェクトは十分なフライト訓練と実績を積んできたため、困難な気象条件下でも抜群の安定感を見せました。高度10m前後を維持しながら、30km/hの速度で8:38には2km地点を通過。8:40には3km地点を通過し、不安定な風向きから、27km/hと少し速度と高度を落としながら、記録を伸ばしていきました。8:57、9km地点を通過したころ、本学として初めて旋回点のパイロンを視認。11kmに設置された旋回点を左から大きく回り込み、史上初の旋回点を通過することができました。折り返し後、徐々に高度を下げていき、9:06、11804.81m地点で着水。2位に輝きました。
今年のパイロット・小野健悟さん(機械工学科3年)は、「テレメトリシステムのおかげで、ボートから詳細な指示をもらうことができ、フライトに集中することができました。素敵な機体に仕上げてくれたチームメンバーに感謝しています」とフライトを振り返りました。また、チームリーダーの梅本大次郎さん(機械工学科3年)は、「テレメトリシステムが活躍してくれたおかげで、初の旋回点通過を達成することができました。不安な気持ちでいっぱいでしたが、記録を残すことができてうれしいです」と声を弾ませました。
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人力飛行機プロジェクトのメンバーと応援に駆け付けた教職員ら -
プラットフォームに進む「KAWASEMI」とメンバーら -
激励の言葉をかける井上晋学長