システムデザイン工学科は5月7日、本学と連携協定を結ぶ奈良県川上村の泉谷隆夫村長を梅田キャンパスに迎え、同村との連携授業「川上村源流学」を開催しました。本授業は、3年生配当のシステムデザイン実践演習の1プログラムで、村民や役場職員から吉野川(紀の川)の水源地である同村の取り組みを学び、同村が抱える課題の解決に取り組むもので、9人が受講しています。
当日は泉谷村長が「川上村の林業・木材業 現状と活性化の取組」と題して講演しました。同村における林業の課題として、低い木材価格や高騰する搬出経費、少子化による林業従事者の減少などから、放置人工林の増加のほか、地球温暖化に伴う降雨量の増加による山地災害リスクの増加など、さまざまな課題を挙げ、これら課題を解決するための同村の取り組みを紹介。森林施業の推進として、林道や作業道の開設・改良・改修のほか、林業・木材業従事者の育成・確保のための支援事業などを紹介し、具体的な施策として木造住宅供給体制の強化、製造・加工等を行う6次産業化の推進、林業体験ツアーなどによる情報発信強化、販路開拓の実績を説明しました。また、吉野材は年輪幅が細かく均一であり、通直完満、無節、色つやの良さから、我が国の木材として長い歴史があり、明治神宮第一鳥居の柱や京都迎賓館、国立競技場などさまざまな施設に使用されていることを説明し、吉野杉をはじめとする同村の木材がもつブランド力も紹介しました。
泉谷村長による講演の後、受講した学生らでグループディスカッションを行いました。学生らは2つのチームに分かれ、それぞれで課題を設定。一方は「観光施策を目的とした、あきつの小野公園の利用者管理」、もう一方は「災害リスク低減のため、ドローン空撮による植林地と放置地の自動判別システムの開発」をテーマに泉谷村長に積極的に質問を投げかけていました。
履修している学生らは5月29日から2日間と6月12日から5日間、同村でのフィールドワークを行い、課題解決に向けた具体策を検討します。
当日は泉谷村長が「川上村の林業・木材業 現状と活性化の取組」と題して講演しました。同村における林業の課題として、低い木材価格や高騰する搬出経費、少子化による林業従事者の減少などから、放置人工林の増加のほか、地球温暖化に伴う降雨量の増加による山地災害リスクの増加など、さまざまな課題を挙げ、これら課題を解決するための同村の取り組みを紹介。森林施業の推進として、林道や作業道の開設・改良・改修のほか、林業・木材業従事者の育成・確保のための支援事業などを紹介し、具体的な施策として木造住宅供給体制の強化、製造・加工等を行う6次産業化の推進、林業体験ツアーなどによる情報発信強化、販路開拓の実績を説明しました。また、吉野材は年輪幅が細かく均一であり、通直完満、無節、色つやの良さから、我が国の木材として長い歴史があり、明治神宮第一鳥居の柱や京都迎賓館、国立競技場などさまざまな施設に使用されていることを説明し、吉野杉をはじめとする同村の木材がもつブランド力も紹介しました。
泉谷村長による講演の後、受講した学生らでグループディスカッションを行いました。学生らは2つのチームに分かれ、それぞれで課題を設定。一方は「観光施策を目的とした、あきつの小野公園の利用者管理」、もう一方は「災害リスク低減のため、ドローン空撮による植林地と放置地の自動判別システムの開発」をテーマに泉谷村長に積極的に質問を投げかけていました。
履修している学生らは5月29日から2日間と6月12日から5日間、同村でのフィールドワークを行い、課題解決に向けた具体策を検討します。
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梅田キャンパスに初めて来学した泉谷村長(後列左から4人目)と本学学生・教職員ら -
川上村の林業について、学生らに語る泉谷村長 -
グループディスカッションでは学生と泉谷村長が同じテーブルに着いて、意見を交わした