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【学生相談室コラム】「パーソナルスペースについて」

2024年5月1日

  • 「お互いのスペースを尊重できると安心感につながります」 「お互いのスペースを尊重できると安心感につながります」

 混雑していない電車で人と間隔を空けて座る、会話をする相手と距離が近すぎると話しづらい。このような経験はありませんか。これは、人間がもつパーソナルスペースが関係するといわれています。パーソナルスペースとは「他者に侵入されると不快に感じる領域であり、個人を取り巻く目に見えない境界線で囲まれた空間」のことを指します。パーソナルスペースは、年齢や性別、性格などでその広さが変わってきます。内向的なタイプでは、パーソナルスペースはより広く、外交的なタイプでは狭くなります。ただしどちらのタイプも親しい人とではパーソナルスペースが狭くても気にならないそうです。
 新たな人間関係が広がっていくなかで、急に相手からパーソナルスペースを縮められていやだと感じる人もいれば、逆にパーソナルスペースが広くても、いやだと感じず、安心して一緒にいることができるという人など様々です。知り合った当初は、お互いのパーソナルスペースを意識してみると良いでしょう。また物理的な距離だけでなく、相手へのやさしさや気遣い、「親しき仲にも礼儀あり」の構えも大切です。
人付き合いや他人との距離感に絶対的な正解はありません。丁度よいところを互いに探していく間はちょっとぎこちなくても大丈夫です。けれどもし、うまくいかずに悩んだら誰かに相談してみましょう。学生相談室でも相談ができるので気軽にお越しください。

学生相談室カウンセラー 藤本 千春