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日本人間工学会第62回大会を本学がサポートしました

2021.06.21

  • 梅田キャンパスで大会運営をサポート 梅田キャンパスで大会運営をサポート
  • 友田さんも初めての学会発表 友田さんも初めての学会発表
  • 多くの参加者を迎えることに成功 多くの参加者を迎えることに成功

 5月22日、23日にオンラインで開催された日本人間工学会第62回大会(主催:日本人間工学会)に本学ロボティクス&デザイン工学部が共催し、学生や教員が大会運営をサポートしました。
 
 今回の大会テーマは「新しい生活様式を支える人間工学」。Withコロナの外圧で大きく変化した新しい生活や働き方の中で、人々が幸せな充実した生活を送るために人間工学は何ができるのかについて議論が行われました。
 
 大会では本学からも多数の教員や学生らが研究成果を発表しました。企画セッション「新しい生理心理実験手法への挑戦-コロナ禍でのアブノーマルからニューノーマルへ-」では、登壇者6人が生体計測のためのセンサ装着などで被験者と物理的な接触を避けることは困難であるとしながらも、IoTや小型センサの開発が進み、遠隔実験など対面に代わる実験方法の導入が現実味を帯びてきたことについて議論。情報システム学科の鎌倉快之准教授は、シャツ型やリストバンド型などの低負担計測機器でも心電図、脈拍計測が可能であることや、カメラと画像・映像処理技術により視線や姿勢を計測できる非接触計測機器を紹介しました。大会長であるシステムデザイン工学科の大須賀美恵子教授はウェアラブル機器の試用経験のほか、従来型の装置を用いた同時計測の結果などについて解説しました。
 
 一般講演では、林海斗さん(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)が「メンタルヘルスのサポートを目指した生理指標の利活用に関する基礎的検討」と題してAIカウンセラーと生理指標を組み合わせたメンタルヘルスをサポートするAIアシスタントのシステムを提案しました。林さんは「大学の研究室からパソコンに向かっての発表だったので緊張感はさほどありませんでしたが、質疑応答でたくさんの聴講者のカメラがオンになると、緊張感とともに学会に登壇した実感を得ることができました」と学会デビューの感想を述べました。
 また、友田千尋さん(システムデザイン工学科4年)が同じく一般講演で「座面駆動型起立支援装置における座面速度に対する支援効果の評価」を発表。「質疑応答のとき、『起立支援装置の実現を期待しています』と言って下さったのがうれしく、更に頑張ろうと思いました」と今後の意気込みを語りました。

 大会運営は、本学の大会実行委員5人と協力学生3人のみで、運営本部を密を避けて梅田キャンパスの1104教室に設営し、受付やZoom会議の立ち上げ、案内業務を行いました。5つの会場で計時(タイマー提示)と座長の進行補助をする会場係の学生と休憩室・企業展示・懇親会用のバーチャルスペースoVice(オヴィス)の運用はすべてオンラインで実施。本部と会場係の連絡をSlackで行うことで、オンラインの難しさを補いました。協力した林さんは「相手はパソコンの画面を見ているだけなので大会ホームぺージを示しながらの対応になりました。ホームページの作りがよかったので比較的スムーズに案内できましたが、オンライン特有の難しさがありました」とオンラインイベントを運営する難しさを語りました。
 
※本学からの発表者と内容は次のとおり
【企画セッション】
・新しい生理心理実験手法への挑戦-コロナ禍でのアブノーマルからニューノーマルへ-
   発表者:鎌倉快之 准教授
大須賀美恵子 教授
【一般講演】
・OpenPoseを用いたバトントワリング選手のための動作改善支援システムの開発
   藤原大智(卒業生・ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程)
   大須賀美恵子 教授
・VR暴露療法のための不安レベル適正化手法の評価
   木場晏也(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程2年)
   大須賀美恵子 教授
・座面駆動型起立支援装置における座面速度に対する支援効果の評価
   友田千尋(システムデザイン工学科4年)
   井上剛 准教授
・スマートスピーカーを用いた離れて過ごす高齢者の入浴見守りシステムの開発と評価
   高見惇平(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)
   藤岡憧(同2年)
   大須賀美恵子 教授
・能の拍子不合メカニズムをロボット群の統合制御に適応するデザイン研究
   鎌倉快之 准教授
・メンタルヘルスのサポートを目指した生理指標の利活用に関する基礎的検討
   林海斗(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)
   大須賀美恵子 教授
・非接触計測法の拡張と低負担計測による生理信号との比較
   鎌倉快之 准教授
   竹内大樹(ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)
   大須賀美恵子 教授
・表面筋電位計測のための膝サポータの試作と評価
   井上剛 准教授
   衣川隼貴(卒業生・システムデザイン工学科)

※本学からの大会実行委員はつぎのとおり
大須賀 美恵子 大会長、システムデザイン工学科、教授
鎌倉 快之   情報システム学科、准教授
井上 剛    システムデザイン工学科、准教授
瀬尾 昌孝   同
赤井 愛    空間デザイン学科、准教授