相談室で話をしているなかで、「言いたいけどうまく言えない」「こう言ったけど、なんか違う気がする」という悩みや迷いがよく出てきます。皆さんも、普段何気なくかわす会話で、言葉選びに戸惑いを感じたことはないでしょうか。
今年、人間ではない対象(食べ物、動物、概念など)を擬人化した架空法廷ドラマを見たのですが、印象的だったのが『エモい』が被告人となる話でした。原告は「切ない」「麗しい」などの感情の形容詞たち、罪状は“感情表現独占禁止法”。「何を見ても『エモい』と言って済ませるのはおかしい」という主張です。
同じように問題視された言葉はどの時代にも現れ、消えたものも定着したものもあります。シンプルに気持ちを共有できる軽やかな言葉だと思いますが、たとえば3人が同じ写真に「エモい!」と言ったとしても、「きれい」「ちょっと怖い」「なつかしい」など、感じ方は違うかもしれません。
こんなことを考えているといろいろな言葉が気になり、それぞれの人にとってどんな意味合いなのか聞いてみたくなります。ちょっとしつこいでしょうか。でも時にはこんな考察をしてみると、気づかなかったお互いの感情や、それにぴったりくる表現が見えてくるかもしれません。
ところで最近『メロい』という言葉を初めて耳にしてびっくりしました。使い方が分からないのですが、どなたか教えてもらえませんか。
学生相談室カウンセラー 山下 彩



