2026年9月6日から9日に富山県立大学にて開催された第31回日本バーチャルリアリティ学会大会(VRSJ2026)にて、メディアインタラクション研究室の宇治伶奈さんが「高次脳機能障害者の車いす移動における見落とし低減を目的としたVR環境下での多感覚注意喚起手法の検討」、重尾治希さんが「生成AIを活用した対話教材のための発話内容に基づいたエージェントの動作選択に関する研究」についてそれぞれ発表しました。 発表では、参加者との意見交換を通して、より分かりやすく安全な注意喚起の方法について議論が行われ、今後の研究を発展させるための有意義な機会となりました。
宇治さんの研究では、車いすで移動しているときに、歩行者や自転車、自動車などの危険を見落とすことを減らすため、VRを使った安全支援システムを開発しています。VR空間の中に、突然飛び出してくる自転車や車、後ろから近づいてくる歩行者などを再現し、「目で見る警告」「音による警告」「座面から伝わる振動」を組み合わせて、どの方法が危険に気づきやすいかを調べました。実験では、視覚と振動を組み合わせた方法で衝突が最も少なくなるなど、提示方法によって特徴が異なることが分かりました。
重尾さんの研究では、VR空間の中にAI面接官を登場させ、生成AIを使って実際の面接に近い練習ができるシステムを開発しています。AIは質問をするだけでなく、回答の内容に合わせてさらに詳しく質問したり、「うなずく」「考える」「手を動かして説明する」といった動作も選択します。実験では、AIによる質問の自然さや面接練習としての使いやすさについて高い評価が得られました。今後は、話している内容にさらに合った自然な動きを生成できるAIの実現を目指します。
発表を通して多くの参加者と意見を交わし、AIとVRを組み合わせた新しい学習・トレーニングの可能性について考える貴重な機会となりました。



