
情報科学部 情報メディア学科 計量言語学研究室

中西 淳NAKANISHI Atsushi
講師
本研究室では、コンピュータで大規模テキストデータ(コーパス)を解析する技術や、AI・ICTを活用した外国語学習の効率化に関する研究を行っています。たとえば、大規模言語モデルを利用して自動的に語彙選択問題を作成し、学習者のレベルに応じて出題難易度を調整できる仕組みを開発するほか、似た意味を持つ語の細かな違いを目で見て理解できるオンラインツールの研究にも取り組んでいます。こうした取り組みにより、大量の問題を効率よく用意するだけでなく、学習者が自ら言葉の使い分けを発見しやすい環境を整備することが可能です。また、解答や誤用を分析して、誤りやすい表現について集中的に学べるようにする仕組みを開発しており、日常的な学習から大学教育現場まで幅広い場面での活用を目指しています。
Theme 主な研究テーマ
- 学習者コーパス研究
- 語彙学習支援システムの開発
- 第二言語習得理論
- 語彙習得研究
Profile 教員プロフィール

中西 淳NAKANISHI Atsushi講師
専門分野
- 計量言語学
- 教育工学
- 応用言語学
研究室がめざすSDGs
Message from the Faculty 教員メッセージ
「ことば」の研究と聞くと、人文科学のイメージを抱きがちですが、近年はコンピュータを使った自然言語の研究が急速に発展し、大量のテキストデータと強力な計算能力によって、言語研究や言語学習の手法に大きな変革が起きつつあります。
当研究室では、AIやICTを駆使して、外国語学習をより効率的かつ楽しくする方法を探究しています。たとえば、大量の言語データを分析して得られる知見を基に、学習者一人ひとりに合わせた問題を自動生成したり、似た意味を持つ単語の使い分けをサポートするツールを開発したりと、多方面から学習環境を整備しています。こうした取り組みを通じて、学習者が「なぜこの表現を使うのか」を自ら発見し、言葉の本質を深く理解する機会を増やしたいと考えています。
皆さんも、普段何気なく使っている「ことば」に注目して、一緒に新たな可能性を探求してみませんか。