NEWS RELEASE【No.12】
大阪工業大学(学長:井上晋)は、本学の時代に先駆ける研究をホームページの「研究室VOICE」内で紹介する連載「研究力」の12回目を本日配信しました。今回は、工学部総合人間学系教室 松浦清教授の古美術に描かれた月や星の分析に天文学を用いる探究手法について取り上げています。
1. 教 員:松浦 清教授(まつうら・きよし)
2. 所 属:工学部総合人間学系教室
3. テ ー マ :古美術に描かれた月や星を天文学から読み解く
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㊧節分の儀式に用いられる仏教絵画「星曼荼羅」の研究をしている松浦教授 ㊥原在明 《山上月食図》(部分) ㊨地球照=2014年10月28日19時、松浦教授撮影
【研究の概要】
松浦教授の専門は美術史です。月や星が描かれた古美術作品の研究では、宗教や文学など文系領域からの考察に加えて、絵画が制作された当時の天体現象の裏付けを取るために天体シミュレーションソフトを使い、太陽や月、星の高度について三角関数等を用いて計算するなど、理系領域からもアプローチしています。
今回の「研究力」では、江戸時代後期の画家、原在明(はらざいめい)の《山上月食図》に描かれている月について、月食ではなく、地球に反射した太陽光が月の欠けた部分をうっすらと浮かび上がらせる「地球照(ちきゅうしょう)」であることを導き出した過程や、節分の儀式に用いられている仏教絵画「星曼荼羅(ほしまんだら)」について解説しています。
【WEB連載「研究力」】 ● 会話形式の平易な文体に図や動画を多用し、先端の研究を分かりやすく説明 ● 本学の200研究室から毎月1教員を紹介 ※ 以下に、これまでの「研究力」のタイトルとURLを紹介しています |
【「研究力」バックナンバー】
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未利用熱を有効活用「熱電発電」の新素材を開発 工学部 応用化学科 村田理尚准教授
石油を作る微細藻類に遺伝子解析からアプローチ 工学部 環境工学科 河村耕史准教授
サステナブルな野外フェスを音環境から考える 工学部 機械工学科 吉田準史教授
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連鎖する災害の因果をテキストデータから読み解く 情報科学部 データサイエンス学科 坂平文博准教授
公共交通は「人を運ぶ」だけなのか? 工学部 都市デザイン工学科 西堀泰英准教授
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視覚障がい者と盲導犬に快適なハーネスを ロボティクス&デザイン工学部 空間デザイン学科 白髪誠一教授
生成AIやメタバースから教育の可能性を広げる 情報科学部 実世界情報学科 矢野 浩二朗教授
https://www.oit.ac.jp/lab_voice/10_IR-yano.html
豪雨災害に備えるマンホールの水位計測システム 工学部 電子情報システム工学科 熊本和夫教授
https://www.oit.ac.jp/lab_voice/11_D-kumamoto.html
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■内容に関するお問い合わせ先
大阪工業大学 総合人間学系教室 教授 松浦 清
TEL: 06-6954-4294(不在の場合は広報室へ)
■本件発信部署・取材のお申し込み先
学校法人常翔学園 広報室(担当:石村、木下)
TEL:06-6954-4026 Koho@josho.ac.jp
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