STUDENT’S INTERVIEW

少しでも進学の意志があり、
チャンスがあるならば進学を勧めます

2019年2月13日

学部生時代は勉強が得意だったわけではなく、どちらかというとサイクリング部に所属していて、ロードレースなどに夢中でした。転機となったのは、学部3年の必修科目で河村先生のオイル産生藻類の講義を受けたことです。これこそ、化石燃料の枯渇や地球の温暖化対策など環境についての私の興味・関心のストライクゾーンでした。研究室配属のときには、この先、大学院まで進んで学ぼうと決意していました。

とはいっても、クラブやアルバイトばかりしていた私を見ていた両親からは、大学院進学について「そんなこと大丈夫なのか」と反対されてしまいました。自分の意志や決意を両親に伝え、独り立ちのために積み立ててもらった資金を学費に振り替えるなどの条件で自分自身も不退転の覚悟で臨み、両親の理解を得ることができました。

そんな経緯もあって、配属後はそれまでとは一転して、研究室にこもって研究に集中しました。河村先生の研究室は自由な雰囲気で、自分でスケジュールなどを管理して好きなだけ研究に打ち込めました。また、学会発表やインドネシアの国際PBLに参加したことでも継続的に研究したいという気持ちが高まりました。

大学院では何度もインドネシアに渡航して、特有のオイル産出藻類をサンプリングするなどの研究を進め、その成果をジャーナルの査読論文にまとめることもできました。さらに、国際学会への参加などで語学スキルも向上でき、自信をもって就職活動に臨み水処理に強いプラントメーカーに職を得ることもできました。少しでも進学の意志があり、そしてチャンスがあるならば大学院進学を勧めます。強い志と好奇心があれば必ず充実した2年間となることでしょう。

平野 昴太郎

大学院工学研究科(博士前期)/ 環境工学コース 2年次