STUDENT’S INTERVIEW

大学院に進むのは今しかない、今を大切に信念をもって進もう

2019年2月14日

幼いころからモノづくりが好きで、これに携わる仕事に就きたいと考えて機械工学科に進みました。大学入学後は卒業と進学のどちらにするか迷いました。しかし、私が働きたい設計・開発の分野では院卒が中心であることを知り、3回生の研究室配属の直後には、大学院に進学しようと決断しました。

私の研究は、傾斜機能圧電積層板の弾性・破壊についての応力拡大係数に関する力学的問題を、応用数学やプログラミングを用いて解くものです。学部ではいずれも基礎を学んだ程度で、実際に研究に応用するまでには至りませんでした。このため、トライ&エラーで学んでいきました。このことを通して論理的思考力を鍛えることができました。また、研究室での研究報告会や学会発表で自分が取り組んだことを説明する機会が多くなり、それまであまり得意ではなかったプレゼンテーションスキルを磨くこともできました。これらの力をつけたことで、就職活動を有利に進め、重電メーカーで設計・開発の職を得ることができました。さらに、今後の仕事にも活かしていけると思います。

大学卒と院卒では企業が求めるものが違います。学部では、待っていれば授業で教えてもらえるという部分がありますが、大学院では自分で分からないところを探す問題発見能力と、その問題を解決する問題解決能力が必要になります。こうした主体的な力を身につけるには、一人の先生を中心にメンバーの関係が密接な本学の集約的な研究室体制が好適でした。大学院に進学するかしないかは、今後の人生にも大きく影響すると思います。大学院に進む機会は今だけです。慎重に考え、自分で決断したからには大胆に、信念をもって進むことが大切だと思います。

仲上 佳寿

大学院工学研究科(博士前期)/ 機械工学コース 2年次