STUDENT’S INTERVIEW

大学院での研究は自分が成長する大きなチャンス、大きな財産と自信につながる

2019年2月23日

私は高校時代からロボットに興味があり、この道に進みました。研究室に配属され研究を始めると、このまま卒業するのはもったいない、時間が足りないと思うようになり、大学院進学を決めて研究に没頭しました。

大学院でのテーマは倒立振子ロボットの姿勢安定化制御やモーターの制振制御です。計測制御について機械の制御やセンシング技術、データ処理や分析技術、機械の動きと情報取得などさまざまなことを学びました。大学院修了後は加工機械メーカーで設計・開発の仕事に就きました。この会社を選んだのは、産業機械を設計から製造まで一貫して手掛ける企業だからです。巨大企業と異なり専門機械をつくるので、機械づくりの全過程に関われます。自分が設計したものが形になることを実感でき、さまざまなことに挑戦する機会も多いです。そのため、大学院で学んだ各種の技術を生かすことができました。本学は工学研究科改組で電気電子・機械工学専攻という3分野融合の組織になりましたが、私の研究室では在籍当時から、機械の分野だけに限らず、広くプログラミングや電気的な回路設計も学べました。職場は機械設計と電気設計の部門が分かれていますが、機械だけでなく電気・電子に精通していることは仕事を進める上で大いに役立ちます。また、物事を客観的に見る目や、論文や学会発表で培われた人に伝える力は、仕事でも不可欠です。産業機械には、多様なニーズがあり、お客様が解決不可能と考えて我慢しているような課題すらあります。これにも先回りして答えていけるような技術・開発を進めていきたいと考えています。大学院での研究は自分が成長する大きなチャンスとなり、問題に取り組む姿勢は大きな財産と自信につながります。

北村 駿

大学院工学研究科(博士前期)/ 機械工学専攻 2014年修了