STUDENT’S INTERVIEW

世界最先端の研究に触れることができ、
貴重な時間はあっという間に過ぎた

2019年2月23日

海外支援プログラムとは?

本プログラムは、本学大学院に内部進学が確定している学生および修士課程の学生を選抜して、指導教員の推薦する海外の大学・機関に1カ月以上派遣し、その渡航費と研究活動の経費と、生活費の一部を支援します。語学修得を目的とするものではなく、現地の研究者や学生から刺激を受け、研究意欲の高まりとさまざまな壁を乗り越える力を身につけて、今後の大学院活動に取り組んでもらうことを目的としています。

私が大学院に進学したのは、将来、研究・開発の職業に就きたかったからです。私の年次から本学の大学院に進めば給付金の支給を受けられるようになったことも追い風になりました。同じ大学で学ぶことで、学部から大学院まで、2次元材料に関する研究を続けることができました。米国のジョージア工科大学は、このテーマを最先端で研究しています。指導教員の藤元先生が同大学と共同で研究をしており、「海外研究支援プログラム」は、この技術を学ぶために行きました。

留学当初は言葉の壁がありましたが、間もなく慣れることができました。本学には国際交流センターがあり、留学に先立ってLLCなどを自由に利用して英会話の基礎を身につけられます。藤元先生からは専門用語などのレクチャーをいただきました。こうした事前の準備が奏功して、言葉で困ることはありませんでした。それどころか、日本に帰ってきてからはどうにも英語での会話が懐かしくて仕方ないほどです。

留学先では原子層薄膜の作成プロセスや、これを使ったデバイスへの応用など、日本にはあまりない技術で学ぶことができました。日常生活では、多様なイベントや行事を楽しみ、さまざまな国から来た人の文化や考え方に触れ、刺激的で貴重な時間を過ごしました。そして、何より自分から主体的にアクションをとることが大切であることを体験的に身につけることができました。個人で研究のために留学するのは非常に困難ですが、このプログラムを利用することで円滑に海外研究の支援を受けることができました。渡航前には長く思えた留学期間は、終わってしまうとあっという間でした。この充実した経験を糧に、将来は海外でも活躍できるようになりたいと思っています。

前田 翔児

大学院工学研究科(博士前期)/ 電気電子工学コース 1年次

ジョージア工科大学