STUDENT’S INTERVIEW

大学院で得た幅広い視野は、これからの自分が進む道の礎になる

2019年2月23日

私が大学院進学を決めたのは、実際には4回生に進んでしばらく経ってからのことです。資格の取得や専門知識の習得などまだまだ途中で、自分が納得できるところまでやりたいという気持ちはありましたが、早く社会に出たいという気持ちもまた強くありました。自分がどんな仕事をしたいのかというのもあまり明確でなかったのですが、就職活動も進めていました。しかし、そんな状態では志望動機すらうまく話せません。こうして、今は卒業のときではない、大学院に進んで研究に取り組もうと考えたわけです。

私は、子どものころから鳥類に興味があり、その生息環境が脅かされていることなどについて関心を持っていました。大学院では、藻類によりバイオ燃料をつくり出すことを研究しましたが、この過程で環境について、また能動的に考え行動することについて、あるいはコンピューターや英語の力の向上など、多様な知識と力をつけることができました。こうして、就職先にはグリーン・コミュニティーを掲げる総合環境コンサルティング企業である国際航業に職を得ました。同社では、机上でプランを立てるだけでなく、実際に外に出て調査したり、地域住民に説明したりと、環境についての多角的総合的な関わりができ、楽しく忙しい日々を過ごしています。環境コンサルタント業務は人気の集中する仕事なのですが、私はあまりよく知りませんでした。このような形で環境問題に関われる仕事があることを知り、そこで仕事をする力を培うことができたのは、大学院で学んだおかげです。現在会社で募集する新規海外事業について、再生可能エネルギー、バイオ燃料などを含む事業案を提案しています。大学院での経験と力を、企業そして社会の中で活用していくことが私の目標です。

西川 鈴音

大学院工学研究科(博士前期)/ 環境工学専攻 2018年修了

国際航業株式会社