STUDENT’S INTERVIEW

やりたいことをやりたいだけ実現できる、それが大学院

2019年2月14日

私がこの道に進んだきっかけは、東日本大震災です。当時はまだ中学生でしたが、震災による電力喪失などを目のあたりにし、自分に何かできることはないのか、少しでも世の中に役に立ちたいという気持ちでいっぱいになりました。学部時代には、ロボットプロジェクトに所属し、レスキューロボットの開発を進め、リーダーとしてコンテストに参加しました。この技術を学会発表したとき、様々な分野の方から自分では考えもしなかったような視点からの意見や新たな可能性を拓く鍵を手に入れることができました。こうした体験を経て、大学院に進めば、もっと広く多くの場で新たな発見ができ、ものの見方を身につけることができると考えて大学院進学を決めました。

大学院では、自動車と家との間で非接触(ワイヤレス)で電力を相互融通する技術の開発に企業と共同で取り組んでいます。大学院で研究を深めたことによって、内外の学会に主体的に参加でき、最新の技術動向を探ったり、深い意見交換をしたりできるようにもなりました。そうした基盤をもったことにより、インターンシップでは専門分野に直接つながる企業を選べたことも大学院進学のメリットだと思います。

学部4回生の一年だけでは成果を出すにはあまりに短すぎます。企業も専門性ばかりではなく、開発や研究に打ち込み、失敗した経験も含めて成長してきたという潜在力を高く評価してくれます。私の研究・開発する分野ではパワーエレクトロニクスの技術が鍵になります。この技術を将来は鉄道の分野に活かし、鉄道の省エネ化や、電気鉄道が普及していない国での適用など、新たな価値をもたらす仕事に就いて、自分の力を活かしていきたいと考えています。

山本 碧土

大学院工学研究科(博士前期)/ 電気電子工学コース 1年次