STUDENT’S INTERVIEW

海外研究支援プログラムで、
自ら行動する姿勢と広い視野を培った

2019年2月14日

海外支援プログラムとは?

本プログラムは、本学大学院に内部進学が確定している学生および修士課程の学生を選抜して、指導教員の推薦する海外の大学・機関に1カ月以上派遣し、その渡航費と研究活動の経費と、生活費の一部を支援します。語学修得を目的とするものではなく、現地の研究者や学生から刺激を受け、研究意欲の高まりとさまざまな壁を乗り越える力を身につけて、今後の大学院活動に取り組んでもらうことを目的としています。

私は、界面活性剤という今日の生活を支える物質の合成と物性について研究しています。学部の卒業研究では、大阪産業技術研究所という外部の機関でこれに取り組む貴重な機会を得ました。この中で、知識を深めるには卒業研究の一年では短いと判断し、大学院進学を決めました。幸い充実した奨学金制度を利用できたこともあり、学費のことを心配することなく、研究に勤しむことができています。

本学では、グローバル化の進展を見据え、様々な取り組みを行っています。私が海外研究支援プログラムに参加したのも、学部時代の国際PBLプログラムに加わったことがきっかけでした。このとき一期生として訪問したインドネシアの大学を留学先に決めました。このため、現地の教員や学生も再訪を大歓迎してくれました。

日本とは全く環境が異なる場所で約2カ月の留学研究を送る中で多くのことを学びました。留学先では研究の進捗の関係で、私のテーマとは少し違った新しい方向から研究を見つめ直す機会を得ました。環境に放出された物質の処理や回収など、環境中の物質の流れに関する広い視野を得ることもできました。現地の学生については、その自主性の高さが印象的です。課外活動も盛んですし、研究は早い時期から各自のペースで進めます。研究・課外活動・授業を並立するため、学生達は時間を有効に活用しながら充実した日々を送っていました。私もこの姿勢に習い、負けないような充実した日々を送りたいと考えています。海外研究では、待っていても何も始まりません。自分から行動し関わりを深めることで大きな知識、経験を積んでいく、そういった気構えを構築する絶好の機会になると思います。

森元 勇樹

大学院工学研究科(博士前期) / 応用化学コース 1年次

ウィドヤ・マンダラ・カトリック大学