知的財産専門職大学院とは?

知的財産に関する高度な専門家を育成する大学院(知的財産版ロースクール、あるいは知的財産版ビジネススクール)です。
日本では、産業の再生を果たすため知的財産立国の方針を掲げ、2003年には知的財産基本法を定め、知的財産の知識・素養を持つ人材の大幅な拡充に乗り出しています。その一翼を本学の知的財産専門職大学院も担っています。

専門職大学院(知的財産専門職大学院)と従来型大学院との違い

従来型と専門職大学院の違いとして、以下が挙げられます.

  • 実社会で専門職に従事する者を教育することを目的とし、研究者を育成することを直接の目的とするものではない
  • 従来型の大学院が既存の学部を基礎として設立されるのが通常であるのに対し、専門職大学院は学部とは別個の機関である

専門職大学院は、国の制度上も「大学院」の一種として明確に位置付けられているものです(学校教育法65条2項)。知的財産専門職大学院以外にも、法科大学院や会計大学院なども専門職大学院です。

専門職大学院における人材育成

わが国の産業の再生には、「知的創造サイクル」を活用する専門の知識を持った人材が必要です。このサイクルにかかわる業務を効果的に遂行して、産業を活性化します。このような仕事に携わるには知的財産の取得から活用に至るまでの多様でしかも使える知識が必要です。
日本では、産業の発展を担うための知的財産専門人材が、企業や特許・法律事務所に現在6万人ほどいますが、これでもまだ足りませんので、国家政策として早期に養成することが必要となってきています。
こうした要請に応え、大阪工業大学では2005年には知的財産専門職大学院を設置し、より高度な知的財産の知識・スキルを持った専門家の育成に努めています。このような専門家としては、たとえば、企業、特許事務所、大学などで活躍する知的財産実務家や弁理士などがあげられます。

修了後の進路

社会において、知的財産の知識と実務スキルを持つ人材を求めている多くの活躍の場があります。たとえば、企業の中では、知的財産部門、技術調査部門、研究開発部門、企画調査部門を始め、多くの部門で知的財産知識を持つ社員を必要としています。また、特許事務所・法律事務所における弁理士・弁護士やその専門スタッフ、大学での産学連携部門のスタッフ、知的財産団体のスタッフなど、知的財産の創造、保護活用にかかわる社会の多くの場所で、活躍が期待されています。

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国家資格取得のサポート

弁理士試験の一部免除(一次試験、二次試験)

本学大学院修了者には、弁理士試験の一部免除の特典があります。2007年に弁理士法が改正され、工業所有権に関する科目の単位を修得した大学院修了者には、修了後2年間、弁理士試験一次試験(短答式)科目のうち、工業所有権関連の科目(全60問中50問)が試験免除されることになります。また、二次試験(論述式)についても指定された分野で修士論文を提出し、審議会において認められれば全4問中、専門科目1問が免除されます。
2008年4月に本学知的財産専門職大学院に入学する方からこれらの免除が適用されており、2010年3月卒業の方については実際に申請者全員が一次試験一部免除を認められました。また、二次試験についても指定された分野で作成された論文については全て一部免除が認められました。

知的財産管理技能検定2級 学科試験免除

知的財産管理技能士は、企業や団体に所属して所属組織内部で知的財産を適切に管理・活用する能力を有する人材であることを示す国家資格です。本大学院で検定に関する科目を20単位以上修得して修了すると、知的財産管理技能検定2級の学科試験が免除されます。

履修・学費について

履修年数: 2年間
終了単位数: 52単位
学位: 知的財産修士(専門職)
〔Master of Intellectual Property〕
学費: 年間150万円

昼夜開講について

知的財産関連科目については、社会人の方々の修学の利便性を考慮して、平日(月曜日〜金曜日)の昼間の授業に加えて、同じ授業を夜間(19時〜20時30分)にも開講しています。この夜間の授業は、通学に便利な梅田教室で行われます。土曜日は、コア・デイとして、フルタイムの開講とします。

* コア・デイとは?

授業の中核となる日という意味です。土曜日には必修科目や選択科目など知的財産に関する多数の授業が1時限(午前9時20分から)から5時限(午後6時10分まで)まで行われます。(尚、前期の土曜には、機械工学実験の授業が夜間にあり、選択することができます。)

講義開講場所

昼間: 大宮キャンパス
夜間: 梅田サテライトキャンパス(大阪センター)

* コア・デイである土曜日の講義は、大宮キャンパスで行われます。

科目等履修について

科目等履修生とは?

科目等履修(生)とは、大学院において、特定の授業科目のみを履修する制度で、当該科目について合格すれば、所定の単位が与えられます。

科目等履修の詳細については、下記リンク先に記載されております

案内ページへのリンク

日本弁理士会継続研修について

2008年4月1日から、弁理士の「継続研修制度」が弁理士法に規定され、全ての弁理士は5年間で70単位(1単位1時間)以上の研修を受講することが義務付けられました。

本大学院は、日本弁理士会より継続研修を実施する外部機関として認定を受けており、授業の提供を通して社会で活躍している弁理士の実務能力向上支援に取り組んでいます。

本大学院では、継続研修受講にあたって「科目等履修制度」の一環として行われます。

継続研修制度の詳細については、下記リンク先を参照ください。

案内ページへのリンク

入試について

選考方法

書類審査、論文試験および面接試問により選考を行います。知的財産専門職大学院における履修の前提として要求される判断力、分析力、表現力等の資質を試すものとします。知的財産の知識の有無は問いませんが、知的財産を真剣に学びたいという方を求めています。

出願資格

一般入学試験

  1. 日本国内の大学を卒業した者および2013年3月卒業見込みの者
  2. 日本国内の大学院を修了した者および2013年3月修了見込みの者
  3. 大学評価・学位授与機構から学士の学位を授与された者および2013年3月までに授与される者
  4. 日本国籍を有し、外国において学校教育における16年の課程を修了した者および2013年3月までに修了見込みの者
  5. 文部科学大臣の指定した者
  6. 専修学校の専門課程(修業年限が4年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定したものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者
  7. 本大学院において、個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた場合で、22歳に達した者

ただし、第3回入試において、外国籍を持つ者の出願は日本国内居住者に限る。

社会人入学選考

  1. 日本国内の大学を卒業した者
  2. 日本国内の大学院を修了した者
  3. 大学評価・学位授与機構から学士の学位を授与された者
  4. 日本国籍を有し、外国において学校教育における16年の過程を修了したもの
  5. 文部科学大臣の指定した者
  6. 専修学校の専門課程(修業年限が4年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定したものを文部科学大臣が定める日以降に修了した物
  7. 本大学院において、個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた場合で、22歳に達した者

ただし、第3回入試において、外国籍を持つ者の出願は日本国内居住者に限る。

出願期間・入試日・合否発表日(2012年度入試)

入試 出願期間 入試日 合否発表日
第1回 2012年 6月20日(水)〜26日(火) 2012年 7月 7日(土) 2012年 7月20日(金)
第2回 2012年10月17日(水)〜23日(火) 2012年11月 4日(日) 2012年11月16日(金)
第3回 2013年 2月 6日(水)〜12日(火) 2013年 2月23日(土) 2013年 3月 8日(金)

一般入試・社会人入試: 上表の第1回〜第3回
留学生入試: 上表の第2回のみ

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入学までの流れ

大学院説明会
出願(希望者は、出願前or出願後に面談)
選考
結果発表
入学手続き(期間中、希望者には履修相談)

大学院説明会の開催

大学院説明会

研究科長から大学院の概要や専任教員を紹介し、教員との個別相談を行います。大学院に興味をお持ちの方、進学を検討されている方はぜひご参加ください。

  • (第1回) 2011年 9月 9日(金)19:00〜20:30
  • (第2回) 2011年 12月2日(金)19:00〜20:30

申し込みは、知的財産学部事務室(chizai2@ofc.oit.ac.jp)まで

【場所】梅田サテライトキャンパス(大阪センター)大阪市北区梅田3−4−5
(JR大阪駅より徒歩8分 地下鉄西梅田駅から徒歩5分 地下鉄梅田駅から徒歩7分)

オープンキャンパス

大学院オープンキャンパスでは、修了生との交流会、講義聴講などを行います。奮ってご参加ください。

>> 申込みは知的財産研究科事務室(chizai2@ofc.oit.ac.jp)まで

  • (第1回) 2011年 8月 6日(土)13:00〜14:30
    • 修了生 村田千代氏(大学産学連携機関勤務)との交流会
    • 夏期集中講義「比較特許法特論」(使用言語は英語)聴講

    【場所】大宮キャンパス(134セミナー室:1号館3階)

  • (第2回) 2012年 1月11日(水)19:00〜20:30
    • 修了生 木岡 優氏(企業勤務)との交流会
    • 講義「民法要論U」「特許法・実用新案法実務特論U」聴講

    【場所】梅田サテライトキャンパス(大阪センター)

個別相談の受付

知的財産専門職大学院の概要,入試概要などについては,随時,大学院教員による個別相談を行っています.個別相談を希望される場合は,下記の研究科事務室にご連絡ください.

相談日時: 随時(ただし、事前にご連絡ください。)
場所: 大阪工業大学大宮キャンパス1号館10F
※案内図はこちらから>>

連絡先: 相談をご希望の方は,電話・メール

大阪工業大学 大学院 知的財産研究科事務室

TEL:06-6954-4425 FAX:06-6954-4332

または申込みフォームより,事前にご連絡ください.

奨学金制度について

学内(一般)奨学金制度と日本学生支援機構奨学金制度が利用できます。
実際に奨学金が受けられるかは、入学後に募集・選考が行われて決まりますので、全員が受けられるわけではありません。
以上の奨学金の詳細については、大阪工業大学の学生課(電話:06-6954-4651)に問い合わせ下さい。

教員について

教員紹介ページを参照ください

研究施設について

大学院講義室2室、大学院セミナー室3室、大学院生専用の研究室4室、文献保管室などが専用施設として整備されています。

利用時間帯
【文献保管室】 月〜金 10時〜22時
9時〜22時
【大学院研究室】 月〜土 9時〜22時まで

詳細はこちらを参照ください

在学生の内訳

 2005年の大学院開設以来の入学者の内訳は下記のとおりです。知的財産の高度専門人材を育てるために、あらゆる立場・分野の学生を受けて入れています。

年齢構成

知的財産研究科 年齢構成

社会人学生出身業界

知的財産研究科 社会人学生出身業界

出身学部

知的財産研究科 出身学部

入学生:学生・社会人比率

知的財産研究科 入学生:学生・社会人比率

Frequently asked questions

入学できるのは、学部卒業生ですか?社会人ですか?

学部卒業生、社会人を問わず、知的財産に関する知識やスキルを身につけたい方なら、どなたでも学んでいただけます。職業や年齢も問いません。在学中の院生は、本学や他大学を卒業した学生や、社会人として企業の知的財産部門や研究開発部門、特許・法律事務所などで働きながら、更にスキル・アップ、キャリア・アップを志している方々です。

出身学部で、カリキュラムに差はありますか?

差はありません。文系、理系を問わず入学していただけます。入学時には、特に知的財産の知識は必要としません。
入学後に、キャリアや履修歴を考慮し、大学院カリキュラムの中から最適な履修モデルを設定できます。たとえば、文系出身者には、知的財産法制の授業に加え、基礎から応用まで学べる多くの科学技術領域の科目を用意しています。また、理系出身者にも、法律の基礎である民法から知的財産法制の基礎・応用領域まで履修することができます。こうして、卒業時には、それぞれの出身や既習知識を基にして、知的財産の基礎から応用の知識まで幅広く修得した「知的財産実務のプロフェッショナル」として社会に出ていただきます。

学部を出ていないのですが、入学(出願)できますか?

基本的には大学の学部を卒業されていることが必要ですが、経歴、取得資格等を個別に審査し、学部卒業と同等以上の学力があると判断される場合は、入学(出願)可能となります。審査は随時行っていますので、まずは研究科事務室にご相談ください。

どのような授業をしているのですか?

授業内容は、知的財産の専門知識や実務スキルを修得するため、幅広く且つ体系的な内容となります。その特徴は、弁理士などの資格取得を目指すコース、あるいは企業の知的財産部門などの管理者を目指すコースなど、院生のキャリアや将来目標に応じて柔軟に授業科目を選択し編成できる内容となっています。内容は、以下の科目群に大別しています。

@知的財産科目群(知的財産基礎領域、同基幹領域、同関連領域、技術経営領域、国際法務領域、現代知的財産領域、実務演習領域、インターンシップなどと2年次に研究していただく事例研究領域)
この中には夏期米欧から招聘する教授、弁護士などによる集中講義もあり、海外の知的財産法制や実務の最先端を学べます。また、実務領域の授業では、より実践的なスキルを醸成するため、双方向の討論形式も採用され、さらにインターンシップも取り入れられています。

A科学技術科目群(工学系大学の利点を活用して多数の科学・技術を学べる科目を用意しています。)

どのような科目を履修すればよいのですか?(履修モデル)

入学する院生のキャリアや将来目標に応じて、多数の授業科目の中から、最適な科目を選択できるようにしています。推奨する履修モデルとして、弁理士などの資格取得を目指すコース、あるいは企業の知的財産部門などの管理者を目指すコースがあります。入学時に、大学院の専任教員が院生一人一人と個別に相談しながら最適な履修内容を設定していきます。院生の目標やニーズに応じてきめ細かな履修相談を行いますので、ご安心下さい。

仕事と大学院の両立はできますか?

両立できます。現に、仕事と大学院の就学を両立している社会人院生も多く在学しています。

院生はどのような1日を送っているのですか?

フルタイムで就学できる院生は、月曜から土曜まで毎日大学院に来て授業を受け、授業のない時間帯には研究室の自分の机で資料調査や授業の予習復習、また文献保管室で図書や資料を調べたり、調査研究の資料検索をしたり、講義室、セミナー室などで他の院生と勉強会をしたりして過ごしています。
社会人院生は、平日昼間の仕事を終えて夜間に梅田教室で大学院の夜の授業を受け、土曜日はフルタイムの院生とともに、大宮キャンパスにて、朝から夕方までの授業を受けています。土曜日には全員の院生がキャンパスに集まりますので、フルタイムの学生と社会人院生との交流も図れます。

取得できる資格・検定にはどのようなものがありますか?

知的財産に関係する国家資格として、弁理士資格、知的財産管理技能検定があります。また、民間の検定として、ビジネス著作権検定、情報検索能力検定、知的財産翻訳検定などがあります。

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このような資格・検定についての支援プログラムは用意されているのですか?

多様な支援プログラムが用意されています。
本学大学院の授業内容は、弁理士試験のほとんどをカバーするとともに実際の弁理士業務などにも役立つ内容のカリキュラム編成としています。特に弁理士試験を受験する学生に対しては、2007年度から通年で受講できる弁理士試験対策講座を拡充しました。これらの講師には、最近弁理士試験に合格した弁理士を多数招聘し、その体験に基づく最適な勉強方法を交えて、受験対策を強力に進めています。また、弁理士試験受験料の補助、合格奨励金の支給制度もあります。
このほかに、知的財産管理技能検定、ビジネス著作権検定、情報検索能力検定、知的財産翻訳検定などの資格取得をも支援する授業科目や対策講座などを設定して、支援しています。

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