大阪工業大学

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大学紹介 陶芸の部屋「夢雲」

初めての方へ

  • 「夢雲」の書と月の絵
夢雲(ムーン)へようこそ。
 
夢雲は、大阪工業大学の学生が自由に陶芸のできる場です。 カップやお茶碗、プレゼントの器などを作りませんか?
手びねりで器を作ったり電動ろくろに向かったりしていると、あっという間に 時間がたっていたと多くの人が言います。器がくちゃっと潰れてしまうのも、楽しいものです。
まずは皆さんに、ものづくりの楽しさを味わっていただければと思います。
 
いびつなものや歪んだものの良さを感じたり、非対称なバランスを知っていったり、詳細に計画しても 計画を超えた色が出る釉薬の不思議さを実感したり・・・。
 
陶芸を通じて、そんな体験をしてもらえれば嬉しく思います。

夢雲の目指すもの

夢雲では、自分の作りたいものや使いたいもの、人に贈りたいものを造形したり、 釉薬実験を重ねて目指す色を出そうと試みたり、それぞれの人が自分の興味に従ってものづくりをしています。 そんな活動の中から、不完全であることに美を見出だしたり、失敗だと思った結果から新たな釉薬が生まれたり、 偶然の歪みが意外な効果を出したり、という体験も出てきます。
 
夢雲は、そんな体験をできる場であってほしいと思っています。
 
整ったものやきれいなもの、よくできたものが受け入れられやすい現代にあって、いびつなものや歪み、不完全さ、非対称という日本特有の価値観を体現しやすいのが陶芸です。欠けても使え、使えば使うほど味が出るのも、陶器特有の美です。
 
何だか、人間と似ていると思いませんか?
 
そんな陶芸を通じて、人が生きていることの奥深さ、人は皆不完全であるからこそ味わいがあることを、皆さんが体験、実感してくれることを願います。

夢雲最新情報☆夢雲ブログ☆

夢雲ブログ

基本的な活動・ルール

初めて夢雲を利用する場合は、「陶芸講習会」で ①造形の基礎 ②釉薬がけの基礎 ③部屋や道具の利用方法 の指導を受けて下さい。基本的な技術と部屋や道具の扱い方が身に付いた方は、講習会の時間以外に部屋を利用することができます。

陶芸講習会について

夢雲では、月に2回陶芸講師をお招きして、講習会を開催しています。
陶芸をしてみたい方、まずは講習会にご参加下さい。工大生なら誰でも参加できます(無料)。
 
  • 場所:10号館2階 陶芸部屋(機械加工室の奥)
  • 日時:決まり次第「夢雲ブログ」に掲載します。
  • 予約方法:大宮キャンパス学生課にて事前予約して下さい(06-6954-4651)。先着順です。
  • 注意事項:汚れても良い服装でご参加下さい。爪が長いと作品に傷がつきますのでご注意下さい。
  • 気になる人は、マスク着用で参加して下さい。
  • 持ち物:不要
  • 陶芸講師:里絵(りえ)先生(外部講師)・大谷(総合人間学系教室)
 
陶芸初心者がほとんどです。
最初は、お湯のみやお茶碗などの、基本的な器から作ります。
作ったものは、完成したら持ち帰れますよ♪
興味があるけどなかなか第一歩が踏み出しにくい、という声をよく耳にしますが、気軽に参加して下さい。

対象

大阪工業大学の学生・院生。

ルール

以下の4つのルールを必ず守った上でご利用ください。(詳しくは講習会で説明します。)

  1. 利用した道具や材料は、きれいに掃除して元の場所に返却してください。
    部屋を現状復帰してください。
  2. 材料や道具等は、現在夢雲にあるもののみを利用してください。新たな道具や素材は持ち込まないでください。
    素材や道具は買おうと思えば簡単に手に入りますが、夢雲では今あるものを使って、工夫して自分のイメージを実現させてもらいたいと思っています。色んな実験をして、目的に到達してください☆
  3. 造形と釉薬がけ、作品の引き取りまで各自で責任を持ってください。
  4. ものづくりセンター(通称モノラボ)のルールに従ってください。

以上のルールを守って、夢雲をご利用ください。

オリジナル釉薬づくり

夢雲では、既成の釉薬や金属の配合を変化させたり、葦・わら・ツタ・青竹・落ち葉等から釉薬を作ったりして、オリジナル釉が一つずつ完成していっています。
 
その過程ではたくさんの失敗がありますが、何が失敗だったのか、次はどんな実験をしたらいいのか計画を立てるのも楽しいですよ。
  • 実験中の器

    まだ色が安定していません

  • 実験中の器

    釉薬が縮れたり粒々が残ったりしています

  • 茶点釉(ちゃてんゆう)

    数々の実験の末に完成しました

  • 枯紫陽花釉(かれあじさいゆう)

    同じ釉薬ですが条件によって様々な色が出ます

  • INABA1号

    ピカピカ光る釉薬で、金属量が絶妙です。

  • INABA2号

    深い青緑が出ました。

夢雲ギャラリー(作品募集中☆)

常設展:淀ビスタ(6号館16階)
  • 工大オリジナルの茶点釉
  • 青いガラスを入れてみました
夢雲で制作した作品を展示しています。あなたの作品も展示しませんか。
どんな作品でも大歓迎です。
うちに持ち帰ったり、プレゼントするのにはちょっと気が引けるけれど、こんな変わったものを作ってみたい、という芸術作品を作って展示してもいいかも!?

陶芸について

工程

初めての方は、「陶芸講習会」で①造形の基礎、②釉薬がけの基礎、③部屋や道具の利用方法を身につけてください。

陶芸の基礎とは

  • できるだけ均一な厚みで仕上げる
  • 手の脂が器につくと釉薬がはがれるため、必ずひじまで石鹸で洗う
  • 釉薬をすべて混ぜきり、釉薬の成分が変化していくのを防ぐ

などなど
 
とても大切な基本的ルールがあります。いくつか器を作る中で、一緒に覚えていきましょう。

1回目の作業:造形

お湯のみ、お茶碗などの形を作ります。

2回目の作業:裏の削り

土が柔らかいうちにカンナで裏側を削ります。

乾燥

素焼きの窯詰め

素焼き完了

「夢雲ブログ」で報告しますので、釉薬がけをしに来てください。

3回目の作業:釉薬がけ

本焼きの窯詰め

完成!!

 
「夢雲ブログ」で報告しますので、作品を受け取りに来てください。
窯出しの時期は「夢雲ブログ」で確認してください。

釉薬実験の方法・記録

①釉薬実験とは

既製の釉薬や金属を混ぜ合わせてオリジナルの色を作り出す方法と、草木の灰を長石や金属と混ぜてゼロから未知の釉薬を作る方法とがあります。
 
夢雲では、どちらも実験することができます。
  • ペットボトルで釉薬実験
  • 益子黒+白萩実験
新しい色を見つけませんか。
淀川の葦の釉薬、竹の釉薬等もゼロから作りました。
何色になったと思いますか?
答えはこのホームページのどこかにあります。

②実験記録カード

釉薬実験の結果を残し、他の人が次の実験をできるようにします。
実験したら、「実験記録カード書式」をダウンロードして記入し、大谷(5号館2階)まで提出してください。 夢雲の「釉薬実験記録ファイル」にファイリングしていきます。
 
釉薬実験をする時や、他の人がどんな色を作りだしているのか知りたい時には、夢雲にある「釉薬実験記録ファイル」を見てください。

実験記録カードの例

作品名 薄緑ビアグラス
作者  〇〇〇〇
窯出し日 2007年7月9日
釉薬  白萩1.2+丹波黒1で実験  口元には丹波黒
焼成温度  1230度で 20分
窯の位置 中段
アピールポイント 白萩と丹波黒を配合した自作釉薬で、淡い緑が出せました。口元の丹波黒が下の釉薬と溶けあって微妙な表情が出ました。

完成作品の記録

気に入った作品ができたら、「完成作品の記録書式」をダウンロードし、記録して大谷(5号館2階)まで提出してください。
夢雲の「完成作品ファイル」にファイリングしていきます。
 
ご報告お待ちしています。

工業大学ならではの取り組み

  • 陶芸と鉄のコラボ
  • 淀川の葦釉実験
  • 青竹釉実験
新たなコラボ作品を考えてみませんか。

陶芸部員~随時募集中です!~

陶芸部について

大学生になって新たに何か初めてみたい、陶芸が好き、土を触りたい。陶芸をしっかり身に着けたい、作品づくりだけでなく釉薬づくりや窯づめ等もやってみたい、等々、コンスタントに陶芸に関わりたい方や陶芸に興味のある方は、ぜひ陶芸部に入部して下さい。
 
陶芸は、作品を作る工程だけでなく、土の再生や管理、窯詰め、窯出し、釉薬づくり、道具づくりなど、様々な作業を伴います。
陶芸の世界を楽しみたい方、深く陶芸の世界を知りたい方、お待ちしています!
 
興味のある方は、大谷(総合人間学系教室・5号館2階)までご相談下さい。

OBスタッフからのコメント集

卒業生の残してくれた、夢雲体験をご紹介します。皆さんの声もぜひ聞かせてください。
  • Y.Kさん
    『夢雲の経験』 
    夢雲で私が経験したことで一番大きいと思ったことは人の多様性です。
     
    夢雲という組織の最大の特徴は、目的を共有しない部活なのです。
    違う思想を否定することは簡単ですが、受け入れることは難しいことなのです。
     
    例えば、私は学業を優先し週2日を絶対条件である運動部に入部希望しました。
    一生懸命やると交渉したが、まったく聞き入れられなかったのです。
    私の考えは部活に有害と捉えられたとも思えます。
    私の考えの是非はどうであれ『毒にも薬にもならない』という諺があるように、
    害を恐れて刺激を避ければ何も無いものが集まるのです。
     
    夢雲の中では思想の違う人も多数存在します、根本の陶芸自体薄っぺらな定義に感じるほどで、
    芸術、実用、制作活動と陶器自体のとらえ方も自由なのです。
     
    そんな中で部分的に受け入れあい、時に協力する柔軟な姿勢でこそ、
    普段集まるはずの無い情報が集まり、アイデアや発見があるのだと思います。
     
    陶芸教室に来ても一度きりだったり、陶芸以外のことに大学生活を開花させたりするのも良いのでしょう。
    夢雲に集まる人はまさに十人十色で絵の具のようで、混ざってこそ新しい色が出て、
    違う色があるからこそ自分が際立つ。  それは、陶芸という小さな枠でとらえているからではなく、陶芸という小さな枠を通じで様々な人が見られる。
     
    そんな、経験を貴重だったと感じています。
  • T.M.さん
    私が夢雲に参加し始めたのは大学4回生の頃からでした。
    初めは右も左もわかりませんでしたが、私は比較的器用な方だったので
    基礎を習得するのにさほど苦労はしませんでした。
     
    私の特技は「吸収」。
     
    なので夢雲にある作品をどんどんマネする事でスキルを身に付けました。
     
    私が夢雲に行くことで学んだこと、それは
     
    「自己を見つめ直すこと」です。
     
    「陶芸には心が出る」なんて非化学的な考えをもった化学者の私だったのですが、
    気分によって作品のできが変化したのは事実でした。
     
    そして、心(気持ち)のコントロールが上手になりました。
     
    あとは色々な学科、年代の人に出会い交流する事で、
    今まで知り得なかった「知識」、そして「教養」が身につきました。
     
    まぁ総評しますと、ほんと楽しい場所だったなぁ、と思いました。
  • K.Y.さん
    私は、一回生の後期から夢雲での活動に参加していました。
     
    夢雲に参加したきっかけは、大谷先生の講義で配布されたプリントの裏に書いてあった、 夢雲の宣伝を見たことです。昔から陶芸はしてみたいと思っていたので、陶芸講習会に参加しました。
     
    初めて作った陶器は丹波黒の大皿で、今でも家で使っています。
     
    そこから夢雲スタッフになり、外部の方向けの講習会のお手伝いや、備前焼の窯を見学に行ったり、 フリーマーケットでの陶器販売や工大ウォッチング大賞へ出品するなど、いろんなイベントに参加しました。
     
    とても楽しく、充実した大学生活でした。  私は、主に手捻りでお椀を作ってきました。
     
    初めはぐにゃぐにゃで、きれいな形にはなりませんでしたが、何度も練習し、だんだん上手に作れるようになっていきました。
     
    きれいなお椀を作るためには、土全体に均等に力を加えて、厚さを一定に保つことでした。
     
    一度に力を加えるのではなく、やさしく何度も力を加えること。そして落ち着いて根気よく続けることで、 器の形は整っていきました。
     
    一度で一気に完成しないこと、落ち着いて取り組むこと、根気よく続けること、私はお椀作りを通して学ぶことができたこの三つは、 陶芸だけでなく色々なことに当てはまると思い、これからも大切にしていこうと思います。
     
    夢雲には特別用事が無くても立ち寄ることが多くありました。なぜだか夢雲に来ると気持ちが落ち着いてきて、 とても居やすい場所でした。スタッフたちの人柄が良く、集まっていたくなるような、そんな雰囲気がとても好きでした。
     
    私は、夢雲での活動に参加できて、本当によかったと思っています。
  • M.K.さん
    『夢雲スタッフ体験記』
     
    私が夢雲に参加したのは一回生の後期からでした.
     
    最初はスタッフになるつもりはなく,純粋に陶芸を経験してみたいという気持ちから講習会に参加したのがきっかけでした.
     
    その後も何度か講習会に参加していくうちに陶芸の楽しさ・奥の深さに惹かれ,気がつけばスタッフになっていました.
     
    部活動やプロジェクトに途中から参加することに気後れがあった私でしたが,夢雲の顧問,講師,スタッフ, みんなが気さくな方たちですぐに馴染むことができました.
     
    夢雲では,他学科・他学年の生徒はもちろん,講習会に参加してくださる地域の方と一緒に活動していくので, 意見がぶつかる事もありますが,自分一人では思いつかなかったような発想に出会うこともありました.
     
    また,キッズものづくり道場,お母さんものづくり道場にスタッフとして参加することで, 「ものづくりを教える」ことの楽しさ,難しさを体感することができました.
     
    夢雲(陶芸)での「ものづくり」は,決まりもありますが,個人の感性によるところが大きく, 自由な発想でものづくりを楽しむことができます.
     
    「型にはまることのない自由なものづくり」,それが私が夢雲に対して抱いてきたイメージであり, 夢雲での活動が私の大学生活をより豊かなものにしてくれました.
     
    4年間という大学生活の中において夢雲で過ごした時間は,私にとって非常に有意義で貴重なものとなりました。

夢雲の歴史

陶芸の部屋を立ち上げてからの経緯です。

成り立ち

2006年 計画立ち上げ
夢雲の方針を固める
陶芸用の窯と手回しろくろを機械工作センターにて製作
2007年 3月 機械工作センターで活動開始
月1回の「陶芸タイム」のほか、各種イベントに参加 図書館ギャラリー・淀ビスタギャラリーに作品を展示させていただく
11月 城北祭にて陶芸教室
2008年 4月 ものづくりセンター(モノラボ)に移転
モノラボオープニングセレモニーのお土産に「淀川の葦釉」の箸置きを制作(写真)
夢雲Tシャツ制作
月1回ずつ「陶芸タイム」「グループ陶芸講習会」「陶芸講習会」を開催
ルラーシュ様より、コーヒーカップの提供ご依頼。
大阪センター・ラウンジ翔様より、お湯のみ・大皿の提供ご依頼
各種イベントに参加
9月より 夢雲スタッフを募集
11月 城北祭にて工学実感フェアに参加
夢雲パーカー制作
夢雲ホームページ制作
2016年 4月 陶芸部として活動開始
  • 葦釉の箸置き

名前の由来

光と影、古いものと新しいもの、すでに分かっている自分と未知の自分、知らない人同士が出会い、新たな創造が生まれる。
時には黙々と作業し、時には語り合い、考え、悩み、工夫を重ね、創作や実験的な試みをする中で、各々がエネルギーを蓄える。蓄えたエネルギーを、それぞれの持ち場に持ち帰って発揮する。
そんな場になるよう思いを込めて、夢雲は名づけられました。
月(ムーン)のイメージ
月の満ち欠けが、お日様の存在によって変化するように、夢雲は人が集まる時には賑わい、人が少ない時にはひっそりと存在する。
月は闇を照らすものであると同時に、物事の陰の部分を意味するため、古来より狂気にも例えられる。しかし、光だけでは物事は生成されず、光と影の出会うところに新たなるものが創造される。

雲のイメージ
何もない青空に生成した雲は、風に身を任せて空を漂う。集まって一塊になったり、散り散りに去っていったり、いつの間にか湧いて広がることを繰り返す。
晴れていた空が雲に覆いつくされ、時がたつと雲の合間から太陽が顔を覗かせて光を放ち、ふと気づけば青空が広がっている。
時に雨を降らせて地面を潤す。時には雪を降らせ、時には摩擦によって雷鳴をとどろかせる。

手作りの備品

モノラボ制作<陶芸用の窯・手回しろくろ>

  • 手作り窯※初代の窯
  • 手作りの手回しろくろ
ものづくりセンター(通称モノラボ)にて、小川技師が制作しました。
陶芸用の窯は、1300度位まで温度を上げるために壁を厚くする必要があり、厚みが約40センチもあります。
手回しろくろは、アルミ製と鉄製があり、鋳造と旋盤で製作しました。
※初代の窯は寿命を全うし、現在は既製品を使用しています。

夢雲制作 <Tシャツ・パーカー>

  • 夢雲Tシャツ
  • 夢雲パーカー
イベント時にスタッフが着用します。
月と雲の絵は総合人間学系教室の大谷が描きました。夢雲の文字は、大谷の知人麗泉さんに、夢雲のイメージに合わせて描いてもらいました。
背中に配した「負けを溜(た)め 勝ちを食(は)む」の文字は元学生課森田課長によるものです。
Tシャツ・パーカーの色は、学生たちと選びました。
たくさんの人の思いがひとつになって、このTシャツとパーカーが生まれました。

教職員の皆さまへ ~夢雲の趣旨説明とお願い~

夢雲設立の目的は、「学生にとって意義のある場所づくり」です。 ここに記した趣旨に賛同していただける方のご協力をお待ちしています。

夢雲の趣旨

夢雲は、陶芸技術を高めることを主眼に置いた場ではなく、学生の「体験の場」として運営されることを目的としています。 学生以外の方には、陶芸技術の向上の場としてではなく、学生たちと時間と空間を共有していただくことを求めています。 学生への指導・サポート、その他環境整備等の雑務に協力していただくという意味で、陶芸に関する技術を指導させていただきたいと考えています。

こうした場を開設した経緯

昨今の社会状況を見ると、憂うような事態が起きているように思います。
きれいなものや整ったもの、素早く出来上がるものが評価されやすく、チャレンジすることや 失敗することを怖がったり、ごまかして体裁を整えてやり過ごそうとしたり、完全でなければ許されないという思いこみを持ったりする傾向が、多くの人々に見られるように思います。
そんな風潮の中で、本学の学生たちには、在学中に少しでも自らのチャレンジや失敗を意味あるものとして経験してもらいたい。ごまかして体裁を整えるのではなく時間や労力をかけて 自分の思いを形にし、いびつなものや想像と違ったものができた結果を自分で受け止めてほしい。 悔しさを味わい、さらなる工夫を経て自分なりの意味ある作品を創り上げる経験をして欲しい。
そんな思いを持って、夢雲は立ち上げられました。

なぜ陶芸なのか

いびつなものや歪み、不完全さ、非対称という日本特有の価値観を体現しやすいのが陶芸です。 欠けても使え、使えば使うほど味が出るのも、陶器特有の美です。
そうした特徴を持った陶芸によって作品づくりをする中で、学生たちには自分なりの存在の仕方を 見つけてもらいたいと思っています。
 
陶芸の部屋 主催
総合人間学系教室
大谷 真弓

関連サイト

ものづくりセンター(通称モノラボ)

夢雲は、ものづくりセンター(10号館)2階で活動しています。
ものづくりセンターでは、いろいろなものづくりが行われています。

大阪工業大学後援会

夢雲の活動を、さまざまな側面から支えていただいています。