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【学生相談室コラム】日常を非日常に

2021年6月16日

  •   見慣れた風景も音楽があれば旅先に見える(?) 見慣れた風景も音楽があれば旅先に見える(?)

外出もままならない日々が続いていますが、みなさんはいかがお過ごしですか?
先日、移動の途中で、シャッフル再生していたイヤホンから水辺を思わせる音楽が流れてきました。くしくもちょうどそのとき、乗っていた電車が川を渡ろうとしているところでした。音楽と景色がリンクしたおかげで、私はすぐに、いつか行ってみたい水辺の旅先を散策しているさまを思い浮かべ、解放された気分を味わうことができました。
以降、リラックスしたいとき、のびのびとした気分を味わいたいときは、その音楽を好んで聴いています。未だ収束の見えないコロナ禍という日常を生きる中で、ほんの少しであっても、心が解放される非日常の時間がとても大切になっています。
そんなことを考えながら、実はカウンセリングも、日常の中の非日常の入り口になることに思い至りました。悩みや問題を話すところ、と見られがちですが、好きなこと・もの、空想、夢、非合理なこと、言葉にならないこと…いろんなことを自由に話しても大丈夫な場所です。「~しなきゃいけない」、「~でなければならない」といった自分を縛る考えを少し脇に置いて、自分が何気なく思っていることに身を委ねてみる。日常の自分から離れてみて、見えてくること、気づくことは実はたくさんあるのかもしれません。もしかしたら、それが心の栄養になる可能性だってあるかもしれません。そしてカウンセリングには、カウンセラーという非日常を一緒に旅するパートナーもいたりします。
息が詰まりかねない日常の中で、少しでも心をのびのびと解放させて考えたり話したりすることができる場としても、ぜひ学生相談室をご活用ください。

学生相談室カウンセラー 江城 望