みなさんは日頃、音楽に触れていますか？自分で歌ったり楽器を演奏する人もいるでしょうし、通学途中など空き時間に聴いている人も多いのではないでしょうか。最近はサブスクリプションサービスを活用して、世界中のあらゆる音楽を手軽に楽しむことができます。自分では聴こうとしなくても、どこかお店の中でかかっている曲を良いなぁと思うこともあるかもしれません。映画やゲームなど、音楽が重要な役割を果たしているものもあります。少し意識してみると、日常には音楽に触れる機会がたくさんあります。
　音楽は「音を楽しむ」と書きますが、文字通り楽しむだけでなく、色々な効果が考えられます。アップテンポの曲なら気持ちが高揚したり、ゆったりした曲ならリラックスできたりと、気分を変えることができます。歌がついていれば、その歌詞に心を揺さぶられることもあるでしょう。音楽から昔の記憶を思い出して、懐かしい気持ちに浸ることもあるかもしれません。また、一人で聴くだけでなく、誰かと音楽を共有することによって、一緒に歌ったり身体を揺らしたりして、一体感をもたらす効果も考えられます。音楽が人の心にもたらす影響は計り知れません。
　気持ちが沈んでいる時には、例えば明るく励ましてくれる曲を聴いたり、ひたすら好きな曲を聴いたり、いっそ悲しい曲を聴いてひとしきり泣いてみたり…音楽を上手に活用すると、気持ちを癒やしてくれるのに役立ちます。何気なく聴いていた曲も、聴いていたときの自分の体験に意識を向けてみると、曲にも自分にも意外な発見があるかもしれません。

学生相談室カウンセラー　平子 侑里絵