ページトップへ戻る
  1. トップページ
  2. トピックス
  3. 創部69年目、“伝統の足”で初のインカレセカンドディビジョン優勝をつかむ

トピックスTOPICS

創部69年目、“伝統の足”で初のインカレセカンドディビジョン優勝をつかむ

2022.01.19

  • 創部以来初のセカンドディビジョン制覇を成し遂げたアイスホッケー部 創部以来初のセカンドディビジョン制覇を成し遂げたアイスホッケー部
  • 試合前、互いを鼓舞するために円陣を組む選手ら 試合前、互いを鼓舞するために円陣を組む選手ら
  • 優勝後、選手からの胴上げを受ける酒井ヘッドコーチ 優勝後、選手からの胴上げを受ける酒井ヘッドコーチ

 12月25日から29日に北海道帯広市で開催された「第94回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)アイスホッケー競技」のセカンドディビジョン(2部相当)に本学アイスホッケー部が出場。29日の決勝戦で東北地区の強豪チーム・東北学院大を7-6で下し、1953年の創部以来初のセカンドディビジョンインカレ制覇を成し遂げました。
 
 同部は2019年度に開催された「関西学生リーグ戦」の結果と昨年の11月に開催された「関西学生氷上競技連盟2021年度インカレ予選アイスホッケートーナメント戦」の結果から、56年ぶりにインカレ出場の切符を手にしました。大学からアイスホッケーを始めた選手が約半数を占める同部は、高いチームワーク力と徹底した基礎トレーニングによる高い運動量が強み。スポーツ推薦などによる全国大会経験者が多数在籍する上位チームにも引けを取らない実力を今シーズン発揮しました。
 
 インカレまでの約1カ月間、試合と同じ緊張感を持って、パックのキープ力とパスの精度向上を中心に練習し、入念な準備を行い臨んだ1回戦。対戦相手は普段から定期戦などで交流のある名古屋工業大でした。開始早々に主将の後藤駿太さん(知的財産学科4年)がオープニングゴールを決め、試合の流れを引き寄せるとともに、チームの緊張を一気に解きほぐしました。終始圧倒する試合運びで危なげなく16-0で勝利を収めました。
 続く準決勝、対戦相手の上智大は試合の様子も見たことがない未知の相手でした。序盤、些細なミスからペナルティが続き、試合の流れをつかめずにいましたが、何とか無失点で切り抜け、1回戦に続き後藤さんが先制点を決めました。更に、第3ピリオド中盤で井上和紀さん(同2年)が追加点を決め、2-1で決勝に駒を進めました。
 
 決勝戦の対戦相手は東北大会で3連覇の実績を持つ同地区の雄、東北学院大。準決勝同様に未知の対戦相手でしたが、同部は、「悔いが残らないよう、全力を出し切ること」を合言葉に試合に臨みました。開始後、すぐにゴールを決められてしまいましたが、その2分後には後藤さんが同点ゴールを決めて、イーブンに。その後は苦しい試合展開のまま、更に1点を取られ第1ピリオドが終了しました。拮抗した流れの第2ピリオドから最後の第3ピリオドでは、開始早々に相手のペナルティが続き、2人の退場者が出ました。ここに勝機を見いだすと、豊釜健佑さん(同1年)が同点ゴールを決め、更に井上さんが追加点を決めましたが、直後にゴールを決められイーブンに戻されてしまいます。一進一退の攻防が続くなか、試合時間残り20秒で再び豊釜さんが劇的な勝ち越しゴールを決めて7-6に。その後、試合終了のホイッスルが鳴り、同部史上初のセカンドディビジョン制覇を成し遂げました。
 
 1年間、主将としてチームを引っ張ってきた後藤さんは「終了を告げるホイッスルを聞いた瞬間うれしさが爆発し、チームメンバーと抱き合いました。マネージャー、指導者やOBの方々など、今まで支えてくださった皆さんに恩返しでき、感無量です」と嬉しさを噛みしめました。同部は創部以来、「伝統」「感謝」「あいさつ」「連絡」「掃除」を活動理念として掲げており、高い運動量を裏付ける“伝統の足”で栄光をつかみ取りました。今後は、学生リーグ最高峰のファーストディビジョン出場を目指します。
 
【試合結果】
1回戦(12/27) VS 名古屋工業大学 16-0
準決勝(12/28) VS    上智大学  2-1
決勝戦(12/29) VS  東北学院大学  7-6
 
顧 問    : 野村良紀 教授(応用化学科)、疋田祥人 准教授(教職教室)
副顧問    : 後藤昌宏
ヘッドコーチ : 酒井俊輔
主 将    : 後藤駿太
副主将    : 谷口楽、榊原修平