ロボット・セルでものづくり

ロボット工学科 
教授 本位田 光重

本位田 光重
2012.05.29
  • 動作時間分析ツール

    動作時間分析ツール

  • 7軸産業用ロボット

    7軸産業用ロボット

  • ロボットによるLEGO組立

    ロボットによるLEGO組立

 日本のものづくりは小さなサイズや複雑な形状の製品を加工したり、組立てることがとても得意です。その技術は他の国では真似のできない正確さや精密さをもっています。このように、高度な技術や技能を持って製品を作る作り方はいわばアナログ的です。しかし、今は経験の少ない人でも簡単に作れるような製品の仕組みに変わってきています。これはデジタル型ものづくりと呼ばれています。

 製品の組立は大企業でも人手で行うことが多く、生産方式としてはセル生産方式を多くの企業で採用しています。セル生産とは作業者が1人あるいは数人で製品を全て組立てて完成させる方式で、古くからのベルトコンベヤを使った組立方式とはまったく違った方法です。この方式だと日本人の得意な創意工夫や改善によってより短い時間で高品質な製品を作ることができ、日本でも安くて、いい品物ができるのです。

 このようなセル生産方式を、やはり日本の得意なロボットで行おうという研究が進んでいます。これをロボット・セル生産といいます。今まで生産現場では多くの産業用ロボットが使われてきましたが、その多くは部品を運んだり、塗装をしたり、溶接をしたりするロボットでした。ロボットに組立をさせるのは大変に難しいのです。そこで、人が組立をする様子をよく観察をし、分析をした上でロボットにその動きを伝えることが必要です。

 人は無意識の内に自分でやり易いように作業を工夫しています。その工夫をうまく見つけ出し、ロボットの動きに移すことができればと考えています。生産システム研究室では、まず人が組立をする作業をビデオに撮って、研究室で開発した動作時間分析ツールで分析をしています。これによって、組立にかかる時間や、動作を細かく分析します。その上で、7軸ロボットで組立をするプログラムを作成します。実験室ではロボットにLEGOの組立をさせています。
 今は人の動きを分析し、その中でコツのようなものを見つけ出せればと研究を重ねています。これからはロボットと人間がうまく協調して、世界に負けないものづくりを目指していくことが大切だと考えています。

ページの上部へ

大阪工業大学