ページトップへ戻る
  1. トップページ
  2. トピックス
  3. 第6回 工大サミットを開催しました

トピックスTOPICS

第6回 工大サミットを開催しました

2023.12.11

  • 本学の取り組みを紹介する井上学長 本学の取り組みを紹介する井上学長
  • 第2部テーマAで本学の事例紹介する椋平教務部長(左)と学生プレゼンテーションで発表した楠原さん(右) 第2部テーマAで本学の事例紹介する椋平教務部長(左)と学生プレゼンテーションで発表した楠原さん(右)
  • 近藤隆路技師(左)とROBO-ONEバトルに出場した学生ら 近藤隆路技師(左)とROBO-ONEバトルに出場した学生ら

 11月25日、9つの私立工業(科)系大学(愛知工業大、大阪工業大、神奈川工科大、芝浦工業大、東北工業大、広島工業大、福井工業大、福岡工業大、北海道科学大)が集い、「第6回 工大サミット」を東北工業大八木山キャンパス(宮城県仙台市)で開催し、オンラインでもライブ配信しました。当日は、官公庁、企業関係者や大学関係者など378人もの参加がありました。
 
 はじめに今年度の幹事校である東北工業大の渡邉浩文学長と文部科学省高等教育局専門教育課 科学・技術教育係の村上寛和係長の挨拶がありました。第1部・プレゼンテーション「防災・減災・復興に向けて工業大学ができること」では、学長と学生から各大学が所在する地域特性を鑑みたさまざまな研究・教育・社会貢献活動の紹介、組織体制や防災訓練の実績などの報告がありました。本学の井上晋学長は、産官学の共同研究の場として防災研究にも取り組む八幡工学実験場や連携協定を締結している奈良県十津川村での「奈良県南部地域の豪雨時深層崩壊危険度予測・監視」を紹介。同村は2011年の紀伊半島大水害で甚大な被害を受け、2015年に都市デザイン工学科地盤防災研究室(主宰:日置和昭教授)が雨量計を設置し、60分毎に村と研究室の双方に自動送信されている仕組みを構築しました。現在、同村役場では住民への避難勧告・指示等を行う際の資料として、気象庁の土砂災害警戒情報と同研究室の深層崩壊警戒情報を差別化して積極的に活用しています。また、一級河川淀川水系の本流が大宮キャンパスの側を流れていることから、本学の特長ある科目「淀川学」も紹介し、自然環境との共生をはかり、持続可能な社会を実現できるエンジニアを育成する本学の姿勢を示しました。学生代表の楠原央理さん(建築・都市デザイン工学専攻博士前期課程1年)は「和歌山県熊野川流域における水害リスクの将来予測」と題して自身が取り組む研究内容を紹介。将来予測の降雨に関するビッグデータを活用し、地球温暖化に伴う気温上昇により豪雨が頻発化・激甚化することで同県にある熊野川の洪水リスクが大幅に増加することが予測されることを発表しました。
 
 第2部のワークショップでは、テーマA「理工系大学における教育の質保証」、テーマB「工大サミットの連携活性化策の検討」、テーマC「理工系大学における防災・減災・復興人材育成」の3テーマに分かれて事例発表や意見交換を行いました。テーマAでは、椋平淳教務部長が「大阪工業大学における質保証とIRの活用」と題して、2016年に採択された大学教育再生加速プログラム(AP)関連の取り組みとして、ディプロマ・サプリメント・システム(DSシステム)やミニマム・リクワイヤメント(MR)などの教育改革事例を発表しました。また、本学のIR体制やIR年報の活用等についても紹介しました。テーマCでは、学生代表の楠原さんが第1部で発表した「和歌山県熊野川流域における水害リスクの将来予測」について、詳しく研究内容を紹介。洪水発生時などの水害対策(減災方法)の提案を行うなど積極的に意見を発信しました。
 
 
 同会場では学生交流イベントとして、二足歩行ロボットバトル「ROBO-ONE バトル」「障害物競争」や「オンラインeスポーツ」も開催され、No.1を目指し熱い戦いを繰り広げました。「ROBO-ONE バトル(2kg未満)」には本学から出場した3人を含め7大学から12人がエントリー。トーナメント方式で勝ち上がっていく大会運営にROBO-ONE理事とROBO-ONE A級ライセンスを持つ2人の方が招聘されており、厳格な大会ルールに基づいて行われました。トーナメント戦では白熱した試合が繰り広げられ、本学の溝江叶夢さん(機械工学科4年)が見事優勝を果たしました。
 
【ROBO-ONE参加学生と大会成績】
溝江叶夢さん(機械工学科4年): ROBO-ONEバトル 優勝,障害物競走 準優勝
北坂友希さん(同): ROBO-ONEバトル 準優勝,障害物競走 5位
渋谷郁文さん(ロボット工学科2年): ROBO-ONEバトル ベスト4,障害物競走 3位