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日経SDGsフェスに本学学生と教員が登壇しました。

2024.02.26

  • バイオものづくりの重要性を説く長森准教授 バイオものづくりの重要性を説く長森准教授
  • プロジェクト活動の成果を発表する学生ら プロジェクト活動の成果を発表する学生ら
  • ソイチャレの活動はブース展示も行った ソイチャレの活動はブース展示も行った

 2月14~16日にハービスホール(大阪市北区)で開催された日経SDGsフェス大阪関西(主催:日本経済新聞社、日経BP)に本学からソーシャル・オープンイノベーションチャレンジに参画している学生2人と生命工学科の長森英二准教授が登壇しました。このイベントは「万博を通じた未来モデルの提示」「脱炭素・海洋保全、女性活躍など社会課題解決の促進」「次世代へ正のレガシーをつなぐ」ことを目指したものです。
 
 15日のDAY2でソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ(ソイチャレ)での取り組みの成果を瀬良大道さん(情報メディア学科3年)と福井悠太さん(データサイエンス学科3年)がそれぞれ発表しました。瀬良さんは「画像AIに基づく水辺ゴミの可視化と環境問題への行動変容の促進」をテーマに、水中ドローンが撮影した映像をFastSAMという画像処理を行うAIがリアルタイムで処理し、水中ゴミの位置や数、大きさを視覚的に認識することができるシステムを発表しました。また、NeRF(自由視点画像生成技術)を使用して、水中の3次元モデルを生成。ゴミの汚染状況を可視化できるようにしています。発表後、瀬良さんは「人前で発表する練習を何度も行ったので、納得のいくプレゼンができました」と笑顔を見せました。福井さんは「ゲーミフィケーション(既存のスタイルにゲーム要素を追加)発想でゴミ回収のムーブメントづくり」と題して、ごみ回収をゲームとして楽しむ取り組みを発表。水辺のゴミを回収するムーブメントを起こすきっかけづくりを目指したこの取り組みは、物体検出ができるAI(YOLO)と画像処理技術(HSVデータ)を用いて、水中にあるごみを可視化し、水辺のさまざまなイベントに持ち込み、ゲーミフィケーションとして楽しんでもらうプランです。福井さんは「最終的には実際にゴミを回収できるところまで完成度を上げたいと考えています」と製作意欲を燃やしていました。
  
 16日のDAY3には生命工学科の長森英二准教授が「大阪工業大学バイオものづくりラボ~バイオ由来製品の社会実装を加速する人材育成・試作支援の拠点~」と題して講演しました。長森准教授は「持続性のあるバイオによるものづくりへの転換」という社会要請に対して取り組んでいる研究内容を紹介。遺伝子組換えやゲノム編集技術で作出された改変微生物を用い、バイオプラスチックやバイオ燃料、バイオ医薬品や化粧品、農薬原料など多様な物質を植物原料から大量生産するものづくり技術について解説しました。続いて2020年度に開設した「バイオものづくりラボ」の設備等を紹介。多連の培養槽や各種分析機器、DX技術を生かし、熟練の培養技術者の指導を伴った培養条件の最適化やサンプル試作支援を幅広い企業を対象に行っていることをアピールしました。長森准教授は最後に、「これからも新しい時代が求める技術者育成能力を開拓して、関西圏の発展に貢献してまいります。今後も愚直に高度な人材育成を目指してまります」と締めました。