人を誘うインタフェースデザイン

情報システム学科 
講師 泉 朋子

泉 朋子
2018.08.27
  • 図1:一部の地図情報を隠蔽したナビゲーション

    図1:一部の地図情報を隠蔽したナビゲーション

まったく同じ情報でも,その情報をどのタイミングで,どのように提示するかによって人が受ける印象は異なってきます.本研究室では観光分野,防災分野,思い出工学の分野を中心に,人に特定の行動を促したり,行動を支援したり,また人に嬉しい,楽しいなどの感情を与えるようなシステムのインタフェースに関する研究を行っています.

例えば,観光分野ではシステムの不便さが生む効用に着目しています.観光をするとき,人はどんな経験,体験をしたいと思うでしょうか.既存の多くのシステムが”効率よく”観光をすることを支援していますが,本当に効率が大事でしょうか.研究室では、観光を“楽しく”することを目標に,あえてシステム機能の一部を不便にする仕組みを取り入れることで,観光者に多様な観光行動を促す,観光スポットへの移動を促進する,新しい発見をする経験を与えるような観光支援システムに関する研究を行っています(図1ではナビゲーションシステムで表示する地図情報の一部を隠蔽しています).

防災分野ではさまざまなユーザを想定した,防災,または避難に関する行動を支援するためのインタフェース設計に取り組んでいます.自然災害の多い日本では災害対策に関する取り組みが盛んですが,災害対策は地域住民を対象としたものが中心となっています.日本語のわからない外国人観光客,一時的に滞在している観光客や通勤・通学者,高齢者や子どもなど多様な人を想定した避難支援に関するシステムの研究を行っています.

また,災害発生後に被害にあった写真や思い出の品を回収し,元の状態に戻して被災者に返すという活動を知っていますか?普段意識することはあまりありませんが,思い出は人にとってとても大事なもので,その思い出を想起するためのトリガーとなる思い出の品は貴重なものです.思い出は個人の経験の主観的な記憶であり,客観的に取得できるログとは異なります.本研究室では思い出という情報を対象に,それを入手し,コミュニケーション支援等へ活用するための研究をしています.

認知工学研究室では,このように人と人,人とモノ,人と計算機のインタラクションを考え,コミュニケーションや行動を支援する取り組みをしています.研究室のWebページにも情報がありますので,よければアクセスしてみてください.


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