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在学生の方へ

【学生相談室コラム】学生相談室だより(おおよど286号2023年7月掲載)

2023年7月18日

  • 「それでOK!」 「それでOK!」
  • 「工夫して夜を過ごしましょう」 「工夫して夜を過ごしましょう」

「やるべきこと・やりたいこと・やれること」

 皆さんの中では『やるべき(すべき)』というモードと『やりたい』というモードが、どういうバランスになっていますか?日本では、前者のモードが強い人が多いかもしれません。『すべき』という言葉を調べると「行うのがよい、または、行う義務がある」とあります。『すべき』と言う言葉には、目標となる基準を設けて、基準に足りていない部分を埋めていくような、マイナスを0にするイメージがあります。たとえ達成されたとしても0にしかならないわけです。反対に『やりたい』という言葉の意味を調べてみると「ある行為について、それを実行したい、行動を起こしたいといった欲求を述べる表現」とあります。『やりたい』という言葉には、今の自分が『やれること』を基準として、それにプラスしていくようなイメージがあります。
 たとえ『やりたい』という気持ちで選んだ学問でも、単位や資格の取得を目指したり、就職についてよりリアルにイメージしたりするうちに、いつの間にか『やるべき』へと変わっていく傾向があります。『やるべき』ことに押しつぶされそうだと気づけたら、時間を決めてあえて休んでみましょう!『やるべき』なのに休んでしまっていると考えるのではなく、これからの自分のためにあえて休もうと気持ちを切り替えてみてください。休んで少し回復したら、自分の『やれること』に目を向けてみましょう。皆さんはすでに『やれること』を持っているはずです。知らず知らずのうちに自らが習得してきたことについて「大変だったけど、これはやれるようになったな」と思えたら、いつの間にか前に進めていますよ。

学生相談室カウンセラー 髙松 沙弥

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「ネガティブになる夜には・・・」

 夜になると、なんだか不安になったり、昼間にあったことを思い出して「もっと、こうすればよかった」と後悔したり、悩みを反芻して堂々巡りを起こしたり・・・。そんなこと、ありませんか?実は、ハーバード大学の神経学者を含む研究チームが、人間のこころには体と同じように概日リズムがあり、そのリズムによって夜中にはネガティブな気持ちになりやすいのだ、という仮説を発表しています。
(https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnetp.2021.830338/full)
 夜になるとネガティブになるのは、人間の性(さが)なのかもしれません。そうだとすると、無理やり直そうとしても難しいので、「夜はそういう時間帯。工夫してうまく過ごそう」と考えるのが良さそうです。夜の時間帯に、心細かったり不安になったりしたら、誰かに電話してちょっと話を聞いてもらう、好きな音楽を流したりホッとできそうな飲み物を入れてみる。いっそのこと、早く寝てしまう。早寝早起きして朝日をしっかり浴びれば、セロトニンの合成が促され、昼間のメラトニンの量は抑えられるので、夜、入眠しやすくなります。これもまた、ネガティブになりがちな夜をうまく過ごす工夫と言えますね。ネガティブになりがちなときは色々と工夫をして、夜の時間帯を乗り切りましょう。

学生相談室カウンセラー 大谷 真弓

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