「春の歌」

　春は希望の季節。と言いますが、本当に誰にとっても明るく楽しいものでしょうか。
　前へ向かって歩く人、立ち止まっている人、迷っている人、がけっぷちの人。いろいろな思いが交錯しているはずです。 　
　ふと気になって“春の歌”で検索し、定番から最近のものまで十数曲の歌詞を眺めていると、出会い・別れ・希望・絶望・明・暗が、複雑に入り混じって見えました。 　
　今年の大河ドラマは平安時代が舞台ですが、このころに詠まれた春の和歌にも不安や切なさのにじむものが多く残っています。人の思いはいつの時代も変わらないということでしょう。 　
　何かが終わって何かが始まる。楽しくても苦しくても、何歳になっても・・・・。春はそんな季節なのだと思います。 　
　この春は、あなたにとってどんな春ですか？

学生相談室カウンセラー　山下 彩