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フリーWiFiサービスの展開

セミナーハウス「源流分校」にフリーWiFiを展開

(2016年度~)

 情報科学部では、旧川上東小学校をリノベーションしたセミナーハウス「源流分校」にフリーWiFi接続サービスを提供しています。建物は集落の避難場所を兼ねていて、ネット運用には高い信頼性が求められます。必要な時に不具合で使えなかったり、野放し状態で情報セキュリティーの脅威に晒されないよう、私たちは工夫を凝らした監視機能と遠隔操作機能を開発して運用しています。
 開発した監視装置は超省電力設計により単三電池だけで1年間以上稼働し、遠く離れた大学から現地の状況を常時観察できます。開発者の大学院生がアイデアを著名学会で発表したところ、賞をいただくことができました。
 このシステムは実用性を意識しないプロトタイプではなく、公共施設で長期間動く高い信頼性と安全性を備えています。運用で明らかになる新たな技術課題は毎年の卒業研究で研究テーマとして取り組み、現地で成果を展開して地道な改良を続けています。

源流分校でのアクセスポイント設置

源流分校でのアクセスポイント設置

源流分校で稼働中監視装

稼働中の監視装置

匠の聚WiFiゾーン告知ステッカー

匠の聚WiFiゾーン告知ステッカー

カフェレストラン「匠の聚」にフリーWiFiを展開(2018年度〜)

 源流分校に続いて2018年からカフェレストラン「匠の聚(たくみのむら)」でもフリーWiFi接続サービスを展開しています。匠の聚は窓から眺める眺望が素晴らしく訪問客が絶えないカフェですが、一部の携帯電話キャリアの電波が圏外でフリーWiFiサービスの導入が期待されていました。
 セミナーハウスでのフリーWiFiは利用者が事前申請した団体に限られますが、ここでは不特定多数の利用者が頻繁に出入りします。そこで匠の聚でもシステムの可用性とセキュリティを特製の監視装置で常時見守っています。カフェの一般利用者だけではなく、オンラインのイベント中継などもこのWiFi回線が活用され、施設の運営に多大な貢献をしています。

レストランでのアクセスポイント設置

匠の聚WiFiゾーン告知ステッカー

設置されたWiFi機器

「白川渡オートキャンプ場」にフリーWiFiを展開(2022年度〜)

 フリーWiFi接続サービスの第3弾として、村内の白川渡オートキャンプ場にサービスを展開し始めました。繁忙期に車両200台、500人が動画閲覧しても十分耐えられる容量のWiFiです。
 キャンプ場では多数のアクセスポイントが必要ですが、相互の電波干渉を最小限に抑えて通信容量を確保しなければなりません。また電波法上の規制が屋内より厳しく、詳細な検討が欠かせません。そこで私たちは1年間の予備調査と実験を重ね、ローコストで要件を満たせる実施設計を行って開設にこぎ着けました。
 オートキャンプ場では匿名の利用者が人目に触れずに一晩中ネットワークを使えますから、悪意ある者の不正アクセスを防ぐ手段も強化しなければなりません。このような対策は容易に正解がみつからない課題となりますが、毎年の卒業研究や修士研究で取り組み、成果を継続的にフィードバックすることになります。

キャンプ場でのアクセスポイント設置

接続範囲図

キャンプ場でのアクセスポイント設置2

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