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鉄筋組立て加工の出前講座を実施しました~産学連携の新たな取り組み~

2010.10.14

  • 鉄筋の組立て加工に取り組みました 鉄筋の組立て加工に取り組みました
  • 「鉄筋技能士」検定試験2級の実技試験の課題 「鉄筋技能士」検定試験2級の実技試験の課題

 10月13日、工学部都市デザイン工学科の2年次生らが受講する「建設材料学」の授業で、鉄筋の組立て加工に関する出前講座がありました。これは、実物の鉄筋を使って組立て作業を体験することにより、講義で学んだ建設材料の特性についてさらに理解を深めてもらおうと、関西鉄筋工業協同組合の協力を得て実施されたものです。
 実習に先立ち、同組合の岩田正吾理事長から「組合発足50年を迎えますが、出前講座は初めての取り組みです。自分が作りたい構造物を建てるために、どのような鉄筋が使われ、組立てにはどのような苦労があるのか、実物を見てしっかり学んでほしい」とご挨拶をいただきました。
 約90人の学生たちは5班に分かれ、同組合の組合員の方から指導を受けながら、「鉄筋技能士」検定試験2級の実技試験の課題に挑戦しました。学生たちは慣れない鉄筋の扱いに苦労しながらも、次第に組立てに夢中になっていました。鉄筋コンクリート造の建物を人間の体に例えると、鉄筋は骨、コンクリートは肉のようなものです。講義を担当する都市デザイン工学科の三方准教授は「卒業後、多くの学生は建設現場で施工管理に携わります。今日のように実物の鉄筋に触れ、組立てる機会は滅多にありません。建設現場で実際に起こった施工不良の事例をうかがい、それらを踏まえた上で、学生たちには施工性の良い設計と、鉄筋コンクリート工事における施工管理のポイントを理解してほしい」と、出前講座の意義を話しました。
 今回のように実物の鉄筋を用いた組立て加工の実習は前例がなく、産学連携の先進的な取り組みとして、建設系の新聞社3社(日刊建設新聞社、日刊建設工業新聞社、日刊建設通信新聞社)の取材を受けました。

 関西鉄筋工業協同組合の皆さま、ご指導ありがとうございました。