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「産学官連携推進大会2011 in北大阪」で工学部の教員がシーズ発表しました

2011.02.24

  • 講演する石川教授 講演する石川教授
  • 質問に答える古崎講師 質問に答える古崎講師
  • 質問に答える皆川准教授 質問に答える皆川准教授

 2月22日、摂津水都信用金庫、株式会社大阪彩都総合研究所、北大阪地域活性化協議会が主催する「産学官連携推進大会2011in北大阪」が大阪国際会議場(大阪市北区)で開かれ、本学工学部から環境工学科の石川教授、古崎講師、技術マネジメント学科の皆川准教授が技術移転プロジェクト「中小企業向け発明・特許実用化案件発表会」でシーズ発表を行いました。
 このイベントは北大阪地域における中小企業の産学官連携の促進を目的として開催されたもので、当日は中小企業からたくさんの方が来場されました。
 初めに石川教授から、「ATP分析を用いた余剰汚泥削減型活性汚泥法の効率化」をテーマに、下水処理場の処理過程や工場の廃液処理過程で発生する余剰汚泥の処理方法に関する技術を紹介しました。生物処理槽に破砕した汚泥を戻し、微生物の共食いにより汚泥の発生量を減らそうとする「活性汚泥法」において、死滅汚泥と活性汚泥の存在比率を分析することで、効果的な削減プロセスを導き出せると説明がありました。
 続いて古崎講師から、「微生物活性助剤による食品工場排水処理の効率化」として、食品工場などの排水に含まれる油分の生物分解を促進できる微生物活性助剤「ESW-1」を紹介しました。「ESW-1」はマメ科植物を主原料として生産されており、本学発のベンチャー企業「株式会社エコソリューションネット」で商品化されています。天然植物を原材料としているため品質保持コストが高いなどの問題点を紹介し、サポニンに近い界面活性剤を工業製品から生み出すための産学連携を呼びかけました。
 最後に皆川准教授から、「産学連携にて取り組む、製造現場の人材育成事業」についての事例発表を行いました。本学ものづくりマネジメントセンターで経済産業省や文部科学省の委託事業として実施している、製造現場を革新する各種人材育成プログラムを紹介し、ムダに気付き、現場にいる皆が改善に向けて取り組むことで、作業効率が確実に向上すると説明がありました。
 講演後の質疑応答では、それぞれの発表内容に対し、産学連携の可能性を探るために参加された皆さまからの質問が相次ぎました。