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工学部建築学科が「2011 卒業研究展示会」を開催しました

2012.02.27

  • 学生によるプレゼンテーション 学生によるプレゼンテーション
  • 井上学長も激励に訪れました 井上学長も激励に訪れました
  • 建築会主催の講演会 建築会主催の講演会

 2月17日~19日、工学部建築学科が本学大阪センター(大阪市北区)で、「2011 卒業研究展示会」を開催し、延べ約400人の方にご来場いただきました。会場には、卒業設計の図面および模型、卒業論文のポスターなど、あわせて53点の力作が展示されました。
 最終日の19日には株式会社ワークヴィジョンズ代表の西村浩氏をゲスト審査員に迎え、卒業設計審査会が行われました。審査会が12作品をノミネートし、学生がプレゼンテーションを行った結果、優秀賞2作品と佳作10作品が決まりました。
 優秀賞に選ばれたのは長宗洋志君の「歩みをともに重ねる家 ~絆から紲へ」、湯淺純君の「都市の記憶 消えること/生まれること」です。長宗君の作品は、民家などの小さい建築に移行しつつある児童養護施設の現状をとらえ、高校生をリーダーとした生活空間のユニット化を前提とした建築空間の提案を行っています。湯淺君の作品は、現在地方都市で起こっている縮退都市化の現象を都市部に当てはめて、独自の更新システムを提案したものです。
 ゲスト審査員の西村氏からは「建築に対して真面目に取り組む姿勢が感じられました。優秀賞の2作品以外にも、社会を変えていこうとする大きなテーマに取り組んでいる作品や、近未来の建築のあり方を示唆する作品が見られ、どの作品も、粘り強く取り組めば今後大きく飛躍するように思えて、大きな可能性を感じます」とのコメントがありました。
 また、18日には西村氏の講演会(大阪工業大学建築会<同学科同窓会>主催)がハートンホール(大阪市北区)で開催されました。「ポスト建築時代のケンチクへ」をテーマに、同氏が手がけた北海道の岩見沢駅や「佐賀市まちなか再生計画」について紹介がありました。岩見沢駅は2009年度の「Good Design大賞」を受賞しています。「建築物を作ることで地元の人々を巻き込んでさまざまな事業を行う。このことでまちが活性化します。市民の皆さんが協力してさまざまな事業に取り組むことにより、人々のつながりが生まれることが、まちづくりにとって何よりの力になります」などとお話されました。