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「素粒子メダル受賞記念講演会」を開催しました

2012.10.15

  • 多くの学生や教職員が聴講しました 多くの学生や教職員が聴講しました
  • 講演する西浦教授 講演する西浦教授

 10月10日、本学情報科学部で物理を担当する西浦宏幸教授らのグループが2012年度の素粒子メダルを受賞されたことを記念して、「マヨラナニュートリノのCP位相」と題して枚方キャンパスで記念講演会を開催しました。
 西浦教授は、素粒子ニュートリノの理論上の提案から現在進行中の世界各地の実験プロジェクトまで、素粒子物理学発展の歴史を含めて幅広い論点から講演し、学生や教職員など約50人が熱心に聴き入りました。また、最先端の素粒子論で現在も謎とされているニュートリノの質量、ニュートリノの世代間混合、CP対称性の破れ、ニュートリノはディラック型かマヨラナ型か、という問題について説明された後、今回の素粒子メダル受賞のきっかけとなった「ニュートリノがマヨラナ型の場合には、レプトン混合行列に存在するCPの破れを表す位相の数がディラック型の場合より多く存在し、これらの位相の存在がニュートリノを放出しない2重ベータ崩壊の実験結果の解釈に大きな影響を及ぼす」とする同教授らの研究内容について、分かりやすく説かれました。講演後には、聴講していた学生などから熱心な質問が続き、受賞記念講演会は盛会のうちに終了しました。
 この受賞記念講演会は、11月19日に大宮キャンパスでも開催する予定です。興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

■素粒子メダルとは
素粒子メダル(Particle Physics Medal)とは、日本の素粒子論グループ(Japan Particle and Nuclear Theory Forum)が素粒子論の発展に重要な寄与をされた素粒子論グループメンバーを顕彰することにより、次世代の独創的研究を生み出したいという願いのもとに創設したものです。研究者の団体自らが顕著な研究業績に対して表彰するもので、素粒子・原子核の研究者にとっては大変名誉ある賞です。