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第4回「OITテクノフロンティア」を開催しました

2012.11.13

  • 講演する八木氏 講演する八木氏
  • 八木氏を紹介する川田工学部長 八木氏を紹介する川田工学部長
  • たくさんの方に聴講いただきました たくさんの方に聴講いただきました

 11月8日、本学工学部電子情報通信工学科は、同学科客員教授で三菱電機株式会社開発本部技術顧問の八木重典氏を講師に迎え、大宮キャンパスにおいて第4回「OITテクノフロンティア」を開催し、学生や企業関係者など約150人が聴講しました。
 今回の講演は、「レーザー加工で新時代の物づくりを」と題して、ものづくり日本を支えているレーザー技術の現状と将来の展望をわかりやすくお話いただきました。レーザーの歴史説明を交え、炭酸ガスレーザー専門家としての略歴を説明して、製造分野において革新的なツールであるレーザー加工機の種類と用途を紹介いただきました。レーザーは高エネルギー密度に集光できるため、非接触・高精度で高速加工が可能となり、様々な産業用の用途(切断・穴あけ・溶接・熱処理)で利用されていること、炭酸ガスレーザーがその代表格であること、極めて低コスト・エコ・高効率な生産手段であることなど、産業にとっていかに大切な技術であるかを詳細に説かれました。
 ビデオを交えた事例紹介では、極厚板の切断や自動車のボディ溶接(試作段階)の様子、原子炉内の腐食割れ改善など、社会性の高い重要事例からレーザーの普及を支えるジョブショップの多彩な応用事例まで、広範囲にわたって紹介いただきました。
 講演後の質疑応答では、「海外との品質差は?」との質問に対して、日本より海外の方がレーザー加工機の需要が大きいことから、工場の海外流出に懸念を示され、熱意をもった職人の育成が品質差別化に極めて重要であることを強調されました。
 最後に、川田工学部長から同氏が三菱電機株式会社でのレーザー事業立ち上げにいかに貢献されかを紹介し、講演会を締めくくりました。

 第5回「OITテクノフロンティア」は11月19日、産業技術総合研究所 健康工学研究部門主幹研究員で神戸大学連携大学院教授の脇田慎一氏を講師に迎え、「バイオメディカルセンサが創るヘルスケアの未来」と題してご講演いただきます。関心をお持ちの方はぜひご参加ください。