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第7回「OITテクノフロンティア」を開催しました

2013.01.08

  • 講演する中村氏 講演する中村氏
  • たくさんの方に聴講いただきました たくさんの方に聴講いただきました
  • 閉会の挨拶をする矢野学科長 閉会の挨拶をする矢野学科長

 12月19日、本学工学部電子情報通信工学科は、パナソニックオートモーティブシステムズ社のeコックピット事業開発室で室長を務める中村康浩氏を講師に迎え、大宮キャンパスにおいて第7回「OITテクノフロンティア」を開催し、学生や企業関係者など約100人が聴講しました。
今回の講演は、「次世代のカーエレクトロニクス eコックピット」と題して、急激な車の電子化、情報化進展の中で、安全・簡単操作と先進デザインを両立させるコックピットのコア技術と方向性を紹介いただき、将来のコックピットシステムの姿をわかりやすくお話しいただきました。
 まず初めに、現在のカーマルチメディア商品や、電装品、環境対応車関連商品など車載関連事業分野の紹介と、収益の柱となるカーオーディオ事業などがグローバル競争による利益率低下が避けられないことを挙げられ、今後は単品ではなく「感性への訴求」「簡単な操作」「エコ」「安全」「革新的デザイン」の観点でコックピットシステム全体の提案を通じた収益力強化を狙うとの戦略説明がありました。
 次にコックピットの歴史と未来について、1970年代から現在、さらには数10年後の未来に至るまで、デザインや機能の変遷および予測を多くの事例を交えて詳細に説明されました。主な方向性として、ヘッドアップディスプレイや大画面ディスプレイを多用したグラスコックピット化、カメラを多用した自動制御や安全運転支援、機能照明、立体音場、スマホ連携のための自然言語によるインタフェース化が考えられ、デザインは曲面のブラックアウトサーフェースで必要な情報が表示されるなど、聴講した学生たちにとって夢のある未来のイメージを示されました。
 講演の最後には、方向性分析に基づいたプロトタイプ事例を写真で紹介し、モノづくり立国である日本が技術力を持つことの重要性などを強調され、講演を締め括られました。
 今年度最終回となる「OITテクノフロンティア」の終了にあたり、同学科学科長の矢野教授から本講演シリーズ開催の意義説明と謝意を表し、今回の講演会を終了しました。

 全回にわたって多くの皆さまのご参加をいただき、誠にありがとうございました。次年度は新たな講演シリーズを企画する予定ですので、ぜひご期待ください。