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知的財産学部卒業生が弁理士試験に合格しました

2013.11.15

  • 知的財産学部卒業生としては初合格の謝さん 知的財産学部卒業生としては初合格の謝さん
  • ボロボロになるまで使い続けた知的財産権法文集 ボロボロになるまで使い続けた知的財産権法文集

 11月7日、特許庁から弁理士試験の最終試験合格者の発表があり、2011年3月に本学知的財産学部を早期卒業し、2013年3月に本学知的財産専門職大学院を修了した謝 博超さんが合格しました。本学知的財産学部卒業生としては初で、本学からの歴代合格者として最年少(23歳)の快挙です。
 この試験は弁護士・公認会計士などと並ぶ最難関試験と言われており、今年度の受験者は6,780人で最終合格者は715人(合格率10.5%)、さらに最終合格者の平均受験回数は4.8回(今年を含めると5.8回)です。最終合格者は実務研修を経て弁理士になると、産業財産権に関わる特許庁への手続代理、審決取消訴訟代理などができます。
 謝さんは民間企業の知的財産部門で勤務していた父親の影響もあり、本学入学当初から弁理士を志しました。在学1・2年次生には本学で弁理士講座を受講しながら勉学に励み、3年次生では短答筆記試験に日本国内最年少で合格しました。翌年は本学専門職大学院知的財産研究科へ早期進学。2013年3月に同研究科を修了した時点で特別研究論文提出による論文式筆記試験(選択科目)などの一部免除も認められていました。同年4月には原謙三国際特許事務所に就職し、実務経験を積みながら、同年10月、最終関門にあたる口述試験を受験し、見事合格となりました。
 これまでの勉強を振り返り謝さんは「3回目の受験で合格した論文試験(必須科目)はとても大変でしたが、学外の受験仲間と切磋琢磨しながら、モチベーションを維持して乗り越えたことが懐かしく感じます。今はあの時、諦めなくて良かったという気持ちがありますが、論文試験が長く苦しい道のりでしたので、正直、最終合格をした実感があまり無いんです」と率直な気持ちを話してくれました。また、「短答試験の合格が自信になって、本気で弁理士を目指そうと思いました。講座だけでなく、最後まで精神的なサポートをしてくださった川原先生には感謝してもし切れない程です」と笑顔で語ります。
 現在は商標の調査、出願、事務手続きなど行い、また海外の企業と英語で業務の連絡を交わすという謝さん。「将来は商標に関する訴訟や審判などの仕事にも携わりたい」と意欲を見せてくれました。
 謝さんの今後の活躍に期待が集まります。