ページトップへ戻る
  1. トップページ
  2. トピックス
  3. 本学と室蘭工大が共同でホタテ貝殻から紫外線遮蔽力がある乳化液の開発に成功しました

トピックスTOPICS

本学と室蘭工大が共同でホタテ貝殻から紫外線遮蔽力がある乳化液の開発に成功しました

2013.12.25

 本学工学部の藤井秀司准教授と室蘭工業大学大学院工学研究科の山中真也准教授との共同研究により、ホタテ貝殻を乳化剤として利用可能であることが明らかになりました。北海道において、ホタテ貝は年間40万t生産されておりますが、ホタテ貝殻は大量に破棄されている状況です。藤井准教授、山中准教授の研究グループは、ホタテ貝殻の有効利用について検討を行い、粉末化したホタテ貝殻を乳化剤として利用することで、高い紫外線遮蔽力があり、皮膚に対して低侵襲性である乳化液の作製に成功しました。

 従来、ホタテ貝殻を配合した化粧料は、焼成処理が施されており、当該粉体の強塩基性から皮膚への有害性が懸念されていましたが、本研究成果では、皮膚に安全な紫外線遮蔽剤を提供できるようになりました。さらに、①乾式粉砕によるナノ粒子化技術を基盤とした廃棄ホタテ貝殻の有効利用・資源化および ②高比表面積粉体であることに着目すると、吸着剤や触媒分野に展開することも可能になります(例えば、ホルムアルデヒドを放散しにくい合板用接着剤、有害ガスの吸着剤)。

ご興味をお持ちの方は以下のリンク先をご覧ください。
【リンク】
○応用化学科
http://www.oit.ac.jp/japanese/academic/eng/dept/applie/index.html

○高分子材料化学研究室
http://www.oit.ac.jp/chem/cherry/4_lab/
http://www.youtube.com/watch?v=u2TArGB-79Y&list=UUxBwz6-418ToeacGKIBtVmw&index=5

○日刊工業新聞online
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520131216eaac.html
※日刊工業新聞社「ビジネスライン」2013年12月16日掲載記事