ページトップへ戻る
  1. トップページ
  2. トピックス
  3. 八幡工学実験場での研究成果が阪神高速守口線フレッシュアップ工事で活用されました

トピックスTOPICS

八幡工学実験場での研究成果が阪神高速守口線フレッシュアップ工事で活用されました

2015.04.28

  • フレッシュアップ工事の様子 フレッシュアップ工事の様子
  • 新規構造図面 新規構造図面
  • 八幡工学実験場構造実験センターでの実験 八幡工学実験場構造実験センターでの実験

 工学部都市デザイン工学科 井上晋教授と阪神高速道路株式会社との共同研究の成果である「施工の省力化が可能な床板連結構造」が2014年11月26日~12月4日の守口線のフレッシュアップ工事で生かされました。
 本共同研究の成果の特徴は、新規床版を鋼板上に形成することで、下部鉄筋を必要としない床版連結構造にあります。下部鉄筋を有しないことから、鉄筋接続のための手間が省かれさらに、下部鉄筋がなくとも、鋼板と繊維補強超速硬コンクリートを使用することで、ひび割れや変形性能等の信頼性を確保しています。信頼性は、八幡工学実験場構造実験センターにて実証確認済みです。
 従来構造では、橋軸方向・橋軸直角方向の上鉄筋・下鉄筋とも既設・新設鉄筋を重ね継手を基本として接合する必要がありましたが、新規構造では、上鉄筋のみ接合し、下鉄筋は成型鋼板を配置することにより省略しています。さらに、連結板についても、従来構造では、主桁部・桁間部ともに配置する必要がありましたが、改良構造では主桁部のみの配置で、その厚さも低減することができます。
 このように、従来技術は、新設鉄筋や連結板が連結部に密に設置される堅固な構造であるのに対し、新規技術は、単純な工種で施工が可能となり、構成部材も単純化したことから、総合的な省力化が可能になると言えます。
 本学での産学連携活動では、学生が参加できる機会があり、参加学生は自分の学びが世の中のためにどのように活用できるかを考える機会になっています。
 工事風景は、阪神高速道路株式会社のFacebookをご覧ください。