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空間デザイン学科の学生が新型ハーネスの歩行体験会を実施しました

2015.05.01

  • 歩行体験会の様子 歩行体験会の様子
  • 使用方法などの解説 使用方法などの解説
  • 参加者へ新型ハーネスを説明する白髪准教授(右から3人目) 参加者へ新型ハーネスを説明する白髪准教授(右から3人目)

 4月29日、兵庫県盲導犬協会(神戸市西区)が開催した「国際盲導犬デーin神戸」で、工学部空間デザイン学科の白髪研究室赤井研究室が新型ハーネスの歩行体験会を行いました。「国際盲導犬デーin神戸」は「国際盲導犬の日」(4月の最終水曜日)にちなんで開催されたもので、盲導犬利用者など約500人が交流。この催しの中で実施された同体験会には、8人の視覚障がい者の方にご参加いただきました。
 この新型ハーネスは「利用者の腕が疲れやすい」「盲導犬が片側に引っ張られ負担がかかる」などの課題を解決するために、2013年から両研究室と同協会が共同で開発を開始。ハンドルの形状を白髪研究室、持ち手部分を赤井研究室が分担し、分析・改良を重ねてきました。白髪研究室では、従来のU字型ハンドルから、歩行時に前方の路面を触擦して使用する白杖(はくじょう)に近い形状を考案。赤井研究室は、従来の革製U字型のものではなく、ゴルフのパターグリップに似たゴム製のものと同形状を、3Dプリンタで製作したプラスティック製のものの2種類の持ち手を用意しました。
 体験者からは「とても歩きやすく、実際に使ってみたい」という声のほか、「握りにくい」「ふらふらして安定しない」などの意見も寄せられました。また、ゆっくり歩く人は盲導犬の胴体近くに、早く歩く人は尻尾近くに位置して歩行することが分かり、「よりカスタマイズした形状の改良が必要」と上野志歩さん(大学院工学研究科空間デザイン学専攻1年)は課題を強調。大賀要君(同1年)は「使用体験を積んでもらえる機会を増やしていきたい」と話してくれました。
 両研究室では今後も、新型ハーネスの改良を行い、1年後の実用化を目指していきます。