9月12日、今年度第1回目の「あさひ“ちょこっと”WAKU×WAKUセミナー」を開催し、39人の方に参加いただきました。このセミナーは2010年度から大阪市旭区役所と本学が共催で毎年実施するもので、本学の多岐にわたる研究テーマのなかから市民のみなさんに興味をもっていただきやすいものを選び、気軽に“ちょこっと”学んでいただこうと年に3回開催しています。
　今回は「沿岸の水害~津波と高潮~」をテーマとして工学部都市デザイン工学科の後野正雄教授が講演しました。津波や高潮がなぜ起こるのか、津波と高潮の影響の違いや、発生のメカニズムについてわかりやすい説明があったほか、大阪湾で想定されている津波や高潮についても説明がありました。南海トラフ地震発生の危機が取り沙汰されている昨今、参加されたみなさんは最後まで熱心に聴かれていました。また、質疑応答では、「河川堤防の決壊について」や「淀川の堤防について」等、多数の質問があり、応答と合わせて自治体の水害の緩和施設整備等の紹介がありました。

　次回は、10月3日に「大阪市旭区の液状化危険度を考える」をテーマとして開催します。旭区の地盤を例にとり、地質柱状図の見方や液状化が発生しやすい地盤の条件について詳しく解説します。どうぞ奮ってご参加ください。