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空間デザイン学科の学生有志が「祇園祭ごみゼロ大作戦」に協力

2016.07.28

  • 赤井准教授(右から2番目)の指示のもと、竹テントを設営 赤井准教授(右から2番目)の指示のもと、竹テントを設営
  • チームがデザインしたのれんで祭らしい雰囲気を演出 チームがデザインしたのれんで祭らしい雰囲気を演出
  • 大きな声で来場者にごみの分別を呼び掛ける大畑さん(写真右) 大きな声で来場者にごみの分別を呼び掛ける大畑さん(写真右)

 7月15日、16日の京都・祇園祭の宵山に空間デザイン学科の赤井愛准教授、朽木順綱准教授、白髪誠一准教授の3つの研究室の学生有志22人が独自に設計・制作した竹テントを設置しました。竹テントは、会場一帯に設けられたエコステーション(ごみの分別拠点)の1カ所に設置し、学生たちはリユース食器を回収するなど、「祇園祭ごみゼロ大作戦2016」に協力しました。
 祇園祭宵山行事では例年、国内外から多くの来場者を迎える反面、可燃ごみを中心とした約60トンのごみが発生し、大きな課題となっていました。そこで、祇園祭ごみゼロ大作戦実行委員会主催のもと、2014年度から「祇園祭ごみゼロ大作戦」として、烏丸通など主要な場所約30カ所にごみの分別拠点などのエコステーションが配置されています。
 また、本イベントのもう一つの課題として、エコステーションに鉄パイプ製のテントを設置することで、祇園祭の情緒ある風情を損なうのでは、という景観問題がありました。そこで学生たちは、京都の地場産業である竹製品と府内の管理されていない放置竹林が増加している点に着目し、竹のバイオマス利活用を全国に先駆け推進している宮津市から竹を切り出し、6種の竹テントを制作しました。当日、烏丸三条交差点に設置した趣きある竹テントは多くの来場者の目に止まり、立ち止まって、写真を撮る姿も見られました。
 制作から当日の運営まで、同チームを引っ張ったのは、学部生のころから多くのプロジェクトに参加している大畑憲一さん(空間デザイン学専攻博士前期課程1年)、倉田晃希さん(同)、村上峻一さん(同)の3人。「日本三大祭である祇園祭を自分たちの作品とともに盛り上げることができ、後輩たちにプロジェクトの意義や楽しさを伝えることができました」「これまで経験してきたプロジェクト活動の中でも群を抜いて、やりがいを感じました。来年もぜひ協力したいです」と、口々に語ってくれました。
 本イベントで使用した竹テントは、バイオマス資源としてエネルギー活用を検討しています。