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工学部電子情報通信工学科・大松特任教授が「平成23年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)」を受賞しました!

2011.04.14

  • 工学部電子情報通信工学科の大松特任教授 工学部電子情報通信工学科の大松特任教授
  • 大松特任教授がにおいの識別に使用している研究装置 大松特任教授がにおいの識別に使用している研究装置

 本学工学部電子情報通信工学科の大松繁特任教授が、平成23年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を受賞しました。これは、日本の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究・開発を行った個人やグループを表彰するもので、今年度は本学の大松特任教授をはじめ47件の研究が選ばれました。
  今回の受賞は、同教授の「ニューラルネットワークによる認識と制御の知的高度化の研究」の功績が認められたものです。私たち人間は、周辺環境を瞬時に認識し、その情報に基づいた適切な判断と行動を行い、さらにそれを評価して賢くなる学習機能を有していますが、従来の識別や制御の技術にはそれらの機能が十分には備わっていません。そこで同教授は、ニューラルネットワークを用いてそれらの機能を人工的に模擬することで、官能評価の標準化手法やオペレータの知識と経験の学習法を確立し、認識と制御の知的高度化を図り、それらの技術の実装化を行いました。その結果、画像や音響、におい情報による高度な識別技術と、人間のように賢い制御技術の確立が可能になりました。本成果は視聴覚情報ににおい情報を加えて認識と制御の高度化を図るものであり、今後、検査機器の高精度化やセキュリティシステムの高信頼化および高機能制御装置の開発へ活用することにより、人に優しい知的社会の創生に寄与することが期待されています。

 
◆科学技術分野の文部科学大臣表彰
 科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた個人やグループについて、その功績を讃えることにより科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、日本の科学技術水準の向上に寄与することを目指すものです。