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西村泰志学長が日本建築学会賞(論文)を受賞
2018.08.09
本学の西村泰志学長が2018年日本建築学会賞(論文)を受賞したことを記念する講演会と祝賀会が建築学科主催で8月4日に開かれ、同学科の教員、学生に加えて多くの卒業生らや建築関係者もお祝いに駆けつけました。
梅田キャンパス常翔ホールで開かれた講演会では、同学科長の寺地洋之教授が「教育に軸足を置く私学にあっても教員は研究業績や設計業績を上げようと頑張ります。西村学長は学長になられても研究に打ち込む姿勢に揺るぎがなく、我々の先達としての鑑です。今回の学会賞受賞は学長の長年の研究成果の結晶です」とあいさつ。
続いて西村学長が約300人の聴衆を前に、受賞論文「柱RC・梁Sとする梁貫通形式柱梁接合部の応力伝達機構と抵抗機構」についてパワーポイントを使いながら解説しました。同論文は鉄筋コンクリート(RC)の柱と鉄骨(S)の梁からなる混合(ハイブリッド)構造に関して、「柱梁接合部の簡便な終局耐力評価式を提案し、骨組の力学的特性を明らかにした」もので、「既往の研究で提案された多種多様な接合部ディテールの力学的特性を統一的に説明することが可能となった。混合構造分野の発展に大きく貢献する成果」と建築学会から高い評価を得ました。
西村学長は研究の解説だけでなく、学生時代や大学院生時代に勉強や実験に打ち込んだ思い出も交え、「一つの課題についてとことん考え抜くこと」から研究の面白さに目覚めていった体験談なども紹介。普段はあまり接することのない1・2年の学生らに向けたメッセージも込めた講演になりました。
本学専任教員と卒業生の日本建築学会賞受賞は西村学長で10人目です。講演会のあと、会場を近くのホテルに移して祝賀会が開かれました。