トピックスTOPICS
第2回「OITテクノフロンティア オン エレクトロニクス」を開催しました
2013.10.29
10月22日、工学部電子情報通信工学科は、株式会社豊田中央研究所 環境認識センサ研究室の山田直之氏を講師に迎え、大宮キャンパスにおいて第2回「OITテクノフロンティア オン エレクトロニクス」を開催し、学生、教員、企業関係者など約150人が聴講しました。
今回は「事故ゼロを目指して~車載レーダの現状と今後~」と題して、同所の予防安全システムの一部であるミリ波レーダについて説明いただきました。
まず、交通事故の要因の7割が認知ミスであることから交通事故を減らすにはパッシブセーフティ(衝突安全)だけでなくアクティブセーフティ(予防安全)が重要であること、予防安全システムの「目」の役割としてミリ波レーダが耐環境性などの側面から優れていることを示し、次に車載レーダの原理、機能、特徴についてお話いただきました。周波数変調した電波を出し受信波との比較をすることで物体までの距離を知る方式、パルス波を用いる方式、複数のアンテナを用いる方式などの原理や、実際に商品開発を行った事例をわかりやすく解説いただきました。
講演後、活発な質疑が行われ、「自動運転は可能ですか」という質問に対しては、「責任の明確化など社会インフラや法整備が今後の課題であり、検知性能向上のためにさらなる技術開発が不可欠です」とお答えいただきました。
第3回は11月21日、パナソニック株式会社の菰淵寛仁氏を講師に迎え、「夢の画像処理技術を目指して~ 撮像システムの未来~」と題して開催します。ぜひご参加ください。