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「『AR高槻城』バーチャル体験ツアー」参加者に本学が開発を手がけるアプリを体験いただきました

2014.11.06

  • 体験ツアーの様子(提供:高槻市立しろあと歴史館) 体験ツアーの様子(提供:高槻市立しろあと歴史館)
  • 「AR高槻城」の画面(提供:高槻市立しろあと歴史館) 「AR高槻城」の画面(提供:高槻市立しろあと歴史館)
  • (左から)中司君、吉川教授、高橋君 (左から)中司君、吉川教授、高橋君

 11月1日、高槻市立しろあと歴史館が今秋開催しているイベント「歴史体験―秋の陣―高槻城を遊びつくそう」の一環として、「『AR高槻城』バーチャル体験ツアー」が行われました(ARは、Augmented Reality の略。「拡張現実感」とも訳される)。
 「AR高槻城」は、スマートフォンやタブレット端末のアプリで、その開発を高槻市の協力の下、本学工学部都市デザイン工学科の吉川眞教授の研究室が進めています。今回のツアーでは、開発中のアプリを参加者に体験してもらい、来年3月末の完成に向けて改良を重ねるため参考とする意図も込められています。
 朝のうちの雨も昼には上がり、13時半に高槻市立しろあと歴史館に集合した約20人の参加者は、スマートフォンやタブレット端末を片手に街に出て、「AR高槻城」で江戸時代の高槻城や城下の町並みを体感しながら、西本幸嗣 学芸員の解説に聴き入りました。約2時間のコースは見どころ満載、体験ツアーは、11月12日・19日・22日にも開催予定(事前の申し込みが必要)で、11月9日にも関連するイベントが予定されています(詳細は高槻市立しろあと歴史館のHP)。
 高槻市立しろあと歴史館事務長 兼 歴史民俗資料館長の中西裕樹氏は、「吉川教授には、2006年10月に公開した高槻城のCGアニメーション制作のときから協力してもらっています。しろあと歴史館の50人程度のスペースで始まった教授の講演シリーズ(初回は吉川教授)は300人のホールに観客を集めるまでになり、市民の歴史文化啓発に寄与しています。CGアニメーションは高槻の城下町を歩くツールとして多くの人に親しんでもらっており、今回、AR化の運びとなりました」。
 「都市デザイン・景観デザインの観点から空間情報技術と地理空間データの活用は重要であるとともに、空間情報から景観を復元する取組は、景観工学の観点からも、学生への教育の面でも効果が高い」と吉川教授。
 「AR高槻城」の開発グループで活躍する大学院博士前期課程2年の高橋君は、「高槻市から提供を受けたデータに基づき、われわれはCGデータを制作し、協力企業がシステムに組んでくれています。アイコンなどもわれわれ院生が作成しています。歴史的な景観を復元することに関心が強く、研究の面でも学ぶことが多くあります。将来は出身地である高松で同じ取組みをしてみたい」と語ってくれました。
 高槻市立しろあと歴史館の担当者 小泉彩乃さんからは、「今回、『AR高槻城』を体験した参加者からは、「今では想像できない景色が見られて面白かった」「歩くと実際の広さがわかってよかった」などのコメントがありました。ぜひ多くの方に『AR高槻城』を体験してもらい、意見を寄せて頂きたいです」。

関連リンク

http://www.city.takatsuki.osaka.jp/shisei/kohokocho/tv/sirotojyoka.html