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第3回「OITテクノフロンティア オン エレクトロニクス」を開催しました

2014.11.19

  • 講師の水嶋氏 講師の水嶋氏
  • 質疑応答の様子 質疑応答の様子
  • 講演会会場の様子 講演会会場の様子

 工学部電気電子システム工学科と電子情報通信工学科は11月11日、第3回「OITテクノフロンティア オン エレクトロニクス」を大宮キャンパスで開催し、学生、一般の方など192人が参加しました。
 この講演会は情報通信分野の最前線で世界的に活躍されている方を講師に迎えて、全5回で開催。毎回、最新の話題を発信しています。
 シリーズ第3回目となる今回は、シャープ株式会社 代表取締役副社長執行役員の水嶋繁光氏を講師に迎え、「FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)技術で未来を切り拓く」と題して講演いただきました。
 はじめに同社の沿革について紹介があり、常に日本初、世界初となる商品を目指し、独創的なアイデアで、製品を作り続けているとのお話しがありました。そして、「FPD技術で未来を切り拓くために、技術開発のみではなく、新しいアプリケーションの創出が必要で、それらを組み合わせることで商品が生まれます。シャープ株式会社では、世界に先駆けてIGZO(*注)パネルの
量産化に成功し、スマートフォンの電池寿命を飛躍的に向上させました。IGZOは高易動度であり、オフ時のリークが小さいため、大面積パネルへの適用が可能となれば、現行ハイビジョンの16倍の高解像度である8Kテレビの大型化、低消費電力化につながるものと期待されています。大画面8Kテレビでは、あたかも自身がその映像のなかにいるかのようなバーチャルな体験が可能となります。今後も、2020年の東京オリンピックに向け、放送・通信・エネルギー等が急速に高度化・本格化する中、エレクトロニクス機器の顔となるFPDは、まだまだ進化する可能性があり今後に期待できます」と締めくくられました。
  講演後の質疑応答では、専門技術に関する質問のほか、新商品の開発過程について意見を求めるなど、参加者から積極的な質問が相次ぎ、有意義な講演会となりました。

 次回は11月20日(木)、パナソニック株式会社 本社R&D部門 参事の小山博幸氏を講師に迎え「海外大学と産学連携での未来創造活動」をテーマに開催します。皆さまのご参加をお待ちしております。

(*注)インジウム(Indium) 、ガリウム (Gallium) 、亜鉛 (Zinc) 、酸素(Oxide) から構成される酸化物半導体