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工学部空間デザイン学科が「第4回卒業作品展」を開催しました
2013.02.25
2月20日~24日、工学部空間デザイン学科が大阪府立江之子島文化芸術創造センター(大阪市西区)で「第4回卒業作品展」を開催しました。会場には、卒業研究として提出された作品や論文、工学研究科空間デザイン学専攻の大学院修士論文・修了制作など、あわせて約80点が展示されました。
空間デザイン学科は、生活空間のデザインを基軸に、建築、インテリア、プロダクト、ヴィジュアルからなる4つのデザイン分野を横断的に学び「工学をベースにデザインを学ぼう」を合言葉に幅広い視野をもったデザイナーの育成を目標に教育が行われています。
1月に公開審査を実施し、学生によるプレゼンテーションの結果を踏まえて、最優秀賞1点、優秀賞2点、論文賞1点のほか、ゲストクリティークからの各審査員賞、学生の自主投票による学生賞が決定しました。
最優秀賞に選出された千原史圭さん(ヴィジュアルデザイン研究室)の作品『チハラパン -移動式パン屋とそれに伴うブランディング-』は、さまざまなパン屋を調査する中で、ターゲットを小学生にしぼり、おやつとして気軽に買うことができるパン屋を考案しました。子供たちにお菓子の代わりにパンを食べてもらうことを目的として、14種類のパンのデザインを手掛けました。
「店員とお客さんの対話を大切にしたい」という理由からリヤカーでの移動販売とし、その店舗は紙芝居屋をイメージしたディスプレイや子供でも覗き込める高さのショーケースが設置されているのが特長です。ロゴから店舗、販売什器、営業中に流すオリジナル曲に至るブランドイメージは、パンそのもののデザインにまで浸透されていました。
開催期間中は、同学科の卒業生や後輩たちをはじめ、一般市民の方など約450人が会場を訪れ、作品の数々に見入っていました。
開催にあたり、宮岸学科長は「空間デザイン学科の卒業生が、卒業制作への取り組みを通じて確認した『発見する気持ち』『作る気持ち』を忘れずに息長く世の中に働きかけ、活躍し続けることを願います」とこれから社会へ羽ばたく学生へメッセージを送りました。