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「フランク・ロイド・ライト生誕150年記念シンポジウム」を開催
2017.10.12
10月5日、本学建築学科の第一期生でフランク・ロイド・ライト研究の第一人者として国内外で活躍する建築史家・谷川正己氏の長年の功績をたたえ、梅田キャンパスOIT梅田タワーの常翔ホールで「フランク・ロイド・ライト生誕150年記念シンポジウム」を開催しました。当日は、国内外から多くの参加がありました。
第一部では、「谷川正己氏の啓蒙・啓発活動」と題し、NPO法人ライトウェイソサエティ・日本の堀静夫代表がキープレゼンテーションを行った後、谷川氏と交流のある本学建築学科の寺地洋之教授と対談を行い、谷川氏のこれまでの取り組みや研究内容を紹介。
続く講演では、兵庫県立大の水上優准教授が「ライト建築の魅力」と題して、ライト氏が提唱した自然と建築物が一体となることを目指す建築理念「有機的建築」について、同氏が手掛けた旧帝国ホテルや旧山邑邸などの作品を例に挙げ解説しました。
第二部では、ライト氏の建築理念や設計手法について水上優准教授、本学建築学科の本田昌昭教授、元大阪樟蔭女子大の塚口眞佐子教授が対談し、近代建築・現代建築について議論を深めました。
また、老朽化により建物の一部が解体・移築され今はもう全体像を見ることが叶わない旧帝国ホテル本館「ライト館」の在りし日の全容を高精細CGなど最新技術によって再現し、体感できるVR作品「帝国ホテル・ライト館の再現」の日本初上映も行われ、参加者はまるでホテルに足を踏み入れたかのような感覚を味わいました。